手話で学びつながる100年 沖縄ろう学校創立100周年で記念式典
沖縄テレビ
聴覚に障害のある児童生徒たちが学ぶ県立沖縄ろう学校が今年創立100周年を迎え、24日記念式典が開かれました。式典には卒業生も集まり手話を通じて学び、つながってきた100年目の喜びを分かち合いました。 今年創立100周年を迎えた沖縄ろう学校では24日、在校生と関係者が参加して記念碑の除幕式が行われました。式典では児童生徒たちが揃って校歌を斉唱し、100年の節目を祝いました。 北中城村屋宜原にある県立沖縄ろう学校は、1924年に初代校長の田代清雄が私財を投じて那覇市若狭に開校したのが始まりです。 沖縄戦により学校は閉鎖されましたが教員たちの尽力で、戦後まもない1951年に首里で学校が再開され、1世紀に及ぶ沖縄の聴覚障害社教育につながっています。 100周年記念事業期成会真謝孝会長「初代校長先生の情熱とか意気込みが無ければ、この教育自体が始まらなかっただろう。戦争で一旦学校の歴史が中断されても、広がった理解の力で戦後の再開に結びついたという事です。」 「その存在に合わせた教育が必要なんだという事を社会の皆さんにずっと持ち続けて欲しい。」 在校生の代表として高等部3年の砂川七海さんは、100年に渡る沖縄ろう学校の歴史を調べその存在の大きさを改めて実感したようです。 砂川七海さん「先生や先輩、友人とのつながりの中で手話を学びあうことを通して様々な経験を積むことができる場所であり続けた事が伝わってきました。」 出席者は子どもたちの学びの場を守ってきた先人たちの姿勢に感謝しながら次の100年に向けて思いを新たにしていました。
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