鹿児島県・名瀬徳洲会にぎやかに「病院祭」循環器医師が講演やフラダンス・シマ唄も
名瀬徳洲会病院は23日、院内及び駐車場を会場に「第24回病院祭」をした。ロビーでは、医師や検査技師などによる医療講演と、フラダンス、シマ唄などのステージがあり立ち見の客であふれた。かき氷やソフトクリームを販売するテントやキッチンカーが並んだ駐車場には、順番を待つ子どもたちの行列ができていた。 4月に着任した循環器内科の守屋壮志(そうじ)医師(32)は、専門医の立場から心臓と血管の異常について講演。「心不全」の病態、自覚症状、治療の流れなどをわかりやすく解説した。 血管にダメージを与えるLDLコレステロールの数値を注視、「140(㍉㌘/?㍑)を超えたらすぐに病院へ」「日本人が開発した安全な薬(スタチン)でコントロールを」と訴えた。 高齢者に多い心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症)を図解し、カテーテルによる人工弁留置術なども解説、入場者はスマホでスライドを撮影し真剣に聞き入っていた。 医療講演の後のステージは一変。フラカオスタジオ(龍郷町)各教室によるフラダンス、松山美枝子さん、平田まりなさんも出演したあやまる会(奄美市)のシマ唄、アマービレ音楽団(奄美市)の吹奏楽演奏などがにぎやかに行われた。 幕あいには、元(はじめ)俊洋事務長(51)と観客とのジャンケン対決も。勝ち抜いた人には、元職員の西一敏さん(71)が提供した野菜の詰め合わせがプレゼントされた。 生後3か月の一花(いちか)ちゃんを抱いて訪れた内田ちさとさん(32)は「家族が病院に勤めていることもあり毎年足を運ぶ。ステージもにぎやかで、食べ物もおいしい。楽しい」と笑顔を見せていた。