ツレ伝ツアー『夏の死闘』篇開催間近! 忘れらんねえよ・柴田×Maki・山本対談「響さんの顔がいいですね」
柴田:役を覚えられなくて全然ダメだったんですよ。だし、あんまゲームとかしないんですよね、UNOとかもしないし、スポーツとかの対戦もしないし。俺、人と関わらないんですよね(苦笑)。関わらずにすむ漫画が好きっすね。何読みます? 山本:親父の影響というのは僕結構でかいんですよ。小学校の時は親父が集めてた漫画がたくさん残ってたのをいとこと4人ぐらいで1周読む、みたいな夏休みを過ごしたことが多かったんですけど、それこそ『クローズ』『WORST』『GANTZ』が家にあって。で、そっから『ワンピース』とか少年ジャンプも読むようになってきて。でも一番好きなのは何?て聞かれたら『宇宙兄弟』とか。 柴田:おお。でもなんかわかるぞ! なるほど。 山本:はい。『宇宙兄弟』と『SLAM DUNK』はめっちゃ好きです。 柴田:スラダンはやばいっすね。響さんはスラダンで言うと誰に感情移入するんですか? 山本:もう圧倒的、桜木花道ですね。 柴田:そっかなるほど! 山本:もうめっちゃ好きですね。がさつな感じなんですけど、なんですかね、まあ悪気がない人間じゃないですか。 柴田:悪気がない。あと言葉に嘘がない。 山本:嘘がないです。そういうところ、すげえ惹かれますね。正直、表裏がないというか。そういう人が自分的に好きだし、そういう人になりたいと思う部分もあるんで。 柴田:中高ってどんなキャラだったんですか? 山本:中学生の時は学校にはまあ行ってて、サッカー部に入ってたんですけど、怪我してほぼ補欠兼マネージャーみたいな感じになって、ちょっと面白くないなと思い始めた時に楽器始めてっていう感じで過ごして。高校はとりあえず軽音部あるとこだったらどこでもいいかっていう感じで入って、軽音部に一年間在籍して、友達とも遊んでたりとかしたんですけど、そっから今の会社のライブハウスにちょこちょこ出るようになって。バンドをいくつかやった3つ目が今のMakiっていうバンドで。なんで中高生の時は途中から内気だったのが広がってったって感じです。 柴田:でもそうだよな、この間も名古屋のフリーダムで挨拶させてもらってチャラくないなって思ったんだよな。まっすぐな人だなあって。 山本:うれしいです。 ――「ツレ伝」って今年で10年ぐらいですか。 柴田:たぶんそんぐらい経ってますね。 ――最初の頃は対バンごとに違うバンドで、かつその時々のフェス強者みたいなバンドが多かったと思うんですけど、柴田さんにとってのツレ伝観は変わってきましたか? 柴田:最初は片っ端からいわゆるフェス強者の胸を借りるみたいな、言ってみたら本当に俺の動機がチャラかったんですよね。若かったっていうのもあって、勢いだけでお誘いするみたいな。運よくみんな出てくれたからなんとかなってたんだけど、10年ぐらいずっとやってると、だんだん「ツレ伝」ってもう表現のひとつだよねっていう感じになってきてて。当たり前ですけど自分が本当にカッコいいとか好きだなとか憧れるなっていう人としか絶対やっちゃダメだし、そういうふうにやるとライブ見て感動するし、あとすごい楽しいんですよね。そっからまた曲できたりとかして、本当に表現みたいになってますね。 ――去年の忘れらんねえよのオリジナルアルバムのタイミングでアーティストの方がトリビュートしてたじゃないですか。 柴田:はい。ありがたかったです。 ――もしMakiで忘れられんねえよの曲やるとしたら何をやりますか? 山本:えー? もう僕は決まってるんです。ただメンバーに確認取らないといけないんですけど、「この高鳴りをなんと呼ぶ」。 柴田:おおーっ!(絶叫)聴きてえーーー! 山本:めっちゃ好きなんで。 柴田:うれしい!いやあれ絶対合うっすね、Maki。 山本:いやこれをやらせてもらえたらうれしいなあと思いますね。 柴田:うわ、まっすぐ歌ってほしい~! うん、だって世界観的にもMakiの音楽の世界とダブるところありますもんね、なんかね。 山本:はい。影響受けてるなと思います。僕らの楽曲に「憧憬へ」って曲があるんですけど、その曲と結構雰囲気が似てて、やっぱ聴いてきた音楽ってすげえ自分の身になってるんだなあっていうのが。 柴田:俺それで言うと、歌詞をメモったんだけど「pulse」って曲の“僕を賭していたい”っていう、いいなあ!と思って。 山本:恥ずかしいですね(笑)。 柴田:いやめちゃくちゃいい。あと「boys & girls」の“3秒間、目を閉じて眠るよ”って歌いだし、もうなんてロマンチックだ!と思うし、あと“悲しみと踊り出す”ってこれこそ「高鳴り~」で歌ってるようなことっていうか、悲しみがあるじゃないですか。どの曲にも悲しみとか迷いとか挫折みたいな匂いがしてて、そこに対して向き合ってどう生きていくんだとかどう日々を暮らしていくんだみたいなことを歌っている印象があるから、いいっすねえ。Age Factoryとか好きなのかなとか思って。 山本:ああ、大好きですね。 柴田:最近特にカッコよくないですか? ボーカルの人カッコいいよね。あの人なんかもうね? チャラくないの究極みたいな。 山本:究極ですよね。