ツレ伝ツアー『夏の死闘』篇開催間近! 忘れらんねえよ・柴田×Maki・山本対談「響さんの顔がいいですね」
Text:石角由香 忘れらんねえよがおよそ10年前からツアーの各地に異なる対バンを迎えて実施してきた「ツレ伝」。自身のワンマンツアーを上回る本数を実施し、何年かごとにフェス形式でも開催してきた。そして今年は1バンドとガッツリ向き合うスタンスの「ツレ伝」を開催。6月には第一弾としてPK shampooと「酒クズとツレ伝」と称したツアーを回ったが、第二弾はMakiを迎えての「夏の死闘」篇がまもなくスタートする。そこで今回は柴田隆浩とMakiのベース&ボーカル山本響の対談をセット。お互いの印象や対バンの経緯を裏表なく語り倒してもらった。 【全ての画像】忘れらんねえよ・柴田×Maki・山本対談の模様(全13枚) ――まず、お互いを認識されたタイミングについて聞かせてください。 柴田:まず、今回の「ツレ伝」なんですけど、こないだ「酒クズとツレ伝」つって、PK Shampooと4カ所回ったんですよ。元々ちょくちょく対バンしてたんですけど、PKがやってる「PSYCHIC FES」の時のPKが死ぬほどカッコよくて。今まで「ツレ伝」って各地1バンドみたいな感じでやってたんですけど、カッコいいバンドとちゃんとぶつかり合っていいとこ学びてえな、パクリてえな(笑)、ガッツリやった方がいいな、そっちの方が絶対おもしろくなるなと。じゃあその第二弾を誰にお願いするのかっていう話になったときに、LD&Kの菅原さんが「Makiめっちゃいいよ」って言ってたのを思い出して、最近名前もよく聞くしなと思って、ミュージックビデオを片っ端から見たんですけど、いやもう超感動して。 山本 ええ~、うれしいっす。 柴田:普通にファンになったんですよ。出会いはそれです。あと山本さん、響君でいいですか? 山本:ああ、全然全然。 柴田:“君”はまだちょっと……響さんでまず行きます(笑)。響さんの顔がいいですね。 山本:あ、ほんとですか? 柴田:うん。メッチャいいなと思って。顔と声とたたずまいが、くそチャラくないというかまっすぐ立ってて、周りがどうのこうの言うのなんか全部「黙ってください」っていう芯の強さみたいなのをめちゃくちゃ感じて「カッコよ!」と思って。それでこういうカッコいいバンドと4カ所向き合って自分も変わりてえ、刺激を受けたいなって思いました。 ――山本さんは忘れらんねえよもしくは柴田さんっていう存在をいつ頃認識したんですか? 山本:親父が音楽関係の仕事をしてて。バンド界隈とかじゃないんですけど。僕が高校2~3年生の時に親父がいろんなバンドのCDをTSUTAYAとかで借りてきてくれたり、YouTubeで見せてくれたりしてたんですけど、その時に忘れられんねえよを教えてもらって初めて知ったって感じですね。うちは家族で一個のパソコンを使ってたんですよ。 柴田:それも熱いっすね。 山本:親父集めてきたやつ、俺が集めてきたやつ、弟が集めてきたやつを一個のパソコンに集めて、「こんなの借りてきたんや」とかっていうのでいろいろ聴いて、その時は「僕にできることはないかな」とかですね。 柴田:そこ一番暗かった時ですね。 山本:そうなんですか?(笑) 柴田:ノイローゼみたいになってたんで。 山本:ええっ? 柴田:暗い曲をいっぱい書いてた記憶があるな。 山本:そうなんですね。あ、でも「バンドワゴン」「CからはじまるABC」、アルバムだと親父がちょうど借りてきたのが「犬にしてくれ」「あの娘のメルアド予想する」とか「空を見上げても空しかねえよ」とかで、それを聴かせてもらって「めっちゃいい」ってなって盛り上がってどんどん増えてってって感じでした。 柴田:すげえ! なんかすげえ出会い方してんな。お父さんって今何歳ぐらいなんですか? 山本:50とかですかね。 柴田:俺が今42で今年43なんで、言ってもそんな離れてなかったりするのか、なるほど。世代を超えて面白いな。