【40代・50代】「口から腸は道一本。意を決して、今回久々の大腸検査をしました!」歯科医師・石井さとこ先生がルポ
さて、いよいよ検査前日の最大イベント、塩類下剤のマグコロールを飲みます。ああ、アレが来るのねと何やら自分の腸に謝りたい気持ちになりますが、一口飲んだら酸っぱいのなんの、すし酢を原液で?飲んでるような。グイっと一気にはいけません、休み休みゆっくりと水を飲みながらでないと、歯のエナメル質に酸のダメージがありそうで歯医者ながらもビビりました。3、40分をかけてやっと飲みほし、後はくるのを待つだけです。そして、それは私の場合、思ったより早くきました。眠って、またくる…を繰り返すうちに朝を迎えました」 いよいよ大腸CT検査当日。 「検査当日は食事はNGですが、水分摂取は自由だったので良かったです。クリニックに行くと割合若い世代の方も多かったです。内視鏡検査と違って鎮静法を使用しないので不安はあったけれど、痛み等もなく、思った以上すんなりとCT検査は終了しました。 が、一つだけ謝ることがあるとしたら検査前、看護師さんに下剤服用後の便の色を聞かれた時に、つい、見栄をはり、透明ですと答えてしまったことです。本当は若干濁ってました…辛かったんです…。ちなみに、大腸CT検査ではそこまで厳しくなかったので、そこは助かりました」
腸内環境が悪いと口内環境も悪くなる?
「子どもの頃、お腹を壊すと診てくれた老齢の内科医の先生が半分笑い混じりに、『寝てる時には口と腸が一本になるから、腸の大腸菌が口の中にウゴウゴと登ってくるんだぞ。だから歯磨きはちゃんとしなさい。口をキレイにするとお腹も治るよ』と、まるで怪談話のように語ったことを思い出します。確かに言えてると、最近妙に納得。 腸内の悪玉菌が増えると、免疫力が落ちて感染症などに罹りやすくなります。体調が悪くなることで、口内のバランスが悪くなるので当然、虫歯菌や歯周病菌が増えやすくなる。また、腸内の悪玉菌が増加すると便秘になり、老廃物は血液を巡り、口臭として排出されたりします。腸の腐敗物質が血液に流れて、呼吸とともに排出することもあるようです。 この逆もしかり、口内の悪玉菌が腸内に流入すれば腸内のバランスが悪くなり体調不良が発生します。まさに、口から腸は一本道。どちらにとっても、良き道筋を作って上げることが健口、健腸への近道であることは間違いではないようです」