中国、未使用の高速鉄道駅乱立 無計画と批判も、最低でも26駅
【北京共同】中国で、建設後に使用停止や未使用のままになっている高速鉄道の駅が多数存在し、物議を醸している。中国メディアによると、北京を含む全国各地で少なくとも26駅に上る。辺ぴな場所にあり利用客が少ない駅が多く、無計画な開発を避けるべきだと批判の声が上がっている。 【写真】安かった中国メーカーの地下鉄車両は、脱線やバッテリー爆発も相次ぐ〝訳あり商品〟とも
高速鉄道の駅建設は地方政府幹部の実績になる。駅を核として都市発展が進むとの期待も高く、各地で開発が進む。建設費用などの投資額が1億元(約22億円)を超えるケースもあるという。 遼寧省の省都にある瀋陽西駅は中心部から20キロ以上離れており、2018年12月の開業から7カ月弱で営業停止となった。 国有企業の中国国家鉄路集団によると、中国の高速鉄道は23年、2776キロ延伸した。同集団は4万5千キロに及ぶ総延長を35年までに7万キロに延ばす計画だ。 中国紙、新京報は今年5月下旬の社説で、使用されていない駅は建設の動機が主観的で「科学的な根拠がなく、実需との乖離がある」と批判、やみくもな投資を避けるべきだと主張した。