『全領域異常解決室』最終話目前で大どんでん返し 藤原竜也がついにヒルコと接触する
最終話を目前にして『全領域異常解決室』(フジテレビ系)の盛り上がりがすごいことになっている。次々と回収されていく伏線と目まぐるしく変わる展開と惹き込まれる要素は十分にあるが、正直なところここまでとは予想していなかった。第9話では再びどんでん返しが待ち受けていた。ラストを目撃した視聴者は唖然か、それとも納得か。 【写真】ヒルコだったまさかの人物(ネタバレあり) 荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)の事情聴取を退けて、本部へと戻ってきた興玉雅(藤原竜也)が突然何者かによって襲撃に遭う。見た目は宇喜之民生(小日向文世)であることは間違いないが、呪符によって何者かに乗っ取られていた。宇喜之、いや彼を操っているヒルコは、佃未世(石田ひかり)から送信された「天石戸別神は興玉雅」というメールで、興玉の正体を把握していたのである。 向けられた銃を振り払って応戦する興玉だが、一瞬の不意をつかれてペンで刺されてしまう。それは雨野小夢(広瀬アリス)に対しても使われた天之加久矢の矢尻という神器だった。天若日子を殺すために使われた矢で、少しの出血でも止まらなくなるという。次第に意識が失われていく興玉。そこにやってきた豊玉妃花(福本莉子)、芹田正彦(迫田孝也)、村主虎飛矢(名村辰)たちに、興玉はヒルコの目的が興玉を消して、神々を黄泉送りにすること、そして自身が天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)であることを打ち明ける。本来であれば、他言無用なはずの興玉の正体を自ら暴露したということは、それだけ危機的な状況であることを意味している。 佃が送ったメールからヒルコの狙いが興玉であることを知った小夢は、全決のメンバーと協力して、興玉を救える可能性がある建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)に会いに行くことに。建速須佐之男命は荒ぶる神だが、病気平癒の能力があることでも知られている。だが、建速須佐之男命とされる少年は児童虐待にあっており、顔には赤い痣が現れていた。小夢は人間を代表して、建速須佐之男命に謝罪をして、興玉を助けてほしいと頭を下げる。建速須佐之男命が言霊を唱えると、興玉の傷口がみるみるうちに塞がっていき、ついには意識を取り戻した。 ヒルコとつながっている関係性のある人物として、全決は直毘吉道(柿澤勇人)に話を聞くが、何も答えようとはしない。直毘の隙をついて1本の髪の毛を手に入れた興玉は、一言主神(ヒトコトヌシノカミ)を呼び出した。一言主神は髪の毛を使ってその人に変身する能力を持っているそうで、いとも簡単に直毘に変身する。直毘になりきって、荒波からヒルコとつながっている存在を聞き出すという重要な任務を任せられた一言主神だが、あまりにもぎこちない尋問に、あっさりと直毘ではないことがバレてしまう。冷静沈着な直毘とのギャップのある演技には少しクスっとしてしまった。