サッカー元日本代表FW岡崎さんら担当 元専属トレーナーが明かす、子どもの身体づくりに必要なこと
世界で活躍するアスリートの専属トレーナーを務めた柔道整復師が、いま取り組む子どもの身体づくりへの思いについて、ラジオで明かしました。 【関連】2季目のJ3で躍進 FC大阪 38歳のトップが明かす 独自の経営戦略と“花園”ホーム化の経緯 サッカー元日本代表FW岡崎慎司さんらトップアスリートの専属トレーナーを務めた経験を持つ、柔道整復師の花前裕太さん。岡崎さんが現在スポーツダイレクターをつとめるサッカークラブ「FC BASARA HYOGO」(関西サッカーリーグ1部)の選手たちのケアも担当しています。 「常に岡崎選手の体と向き合いながら、そこで僕も学ばせていただいた」と語る花前さん。「いろんな経験をさせていただいたりしたものを、いま、神戸で整骨院という形で患者様に提供できるように」と、選手たち大人だけでなく、クラブ傘下であるジュニアの子どもたちのケアにも対応。 「どんどん情報をアップデートしながら、子どもや選手と向き合ってるという感じです」(花前さん) 特に、子どもたちの身体づくりは、昔とは変わってきているそう。単に負荷をかけるのではなく、正しい動き方をトレーニングすることが大切だと、花前さんは力説します。 「ウエイトトレーニングみたいな形で身体を大きくするというのも、もちろん大事ですが、トップアスリートか小学生かは関係なく、人間の原理原則に則って、正しい動きをする、正しい連動をさせるというのは、トップだろうが小学生だろうが、一緒なのかなと思っています」(花前さん) 昔は、幼いころから筋力をつけすぎるのはよくないと言われてきたなか、花前さんは「よくない、と断言できるわけではなく、ただそれよりも優先することがあるという考え方」だと語ります。 「ウエイトトレーニングをいっぱいしたり、筋トレをいっぱいしたりするよりも、ボールに触る時間を増やすことや、ほかのスポーツをやっていろんな脳の神経系を刺激することなどを優先したほうがいいんじゃないの、というところがあるのかなとは思います」と、スポーツそのものから得られる体力づくりの重要性にも注目していました。 ちなみに、FC BASARA HYOGOでは、これまでの間、欧州サッカーのオフシーズン中に岡崎さんが帰国したとき、クラブマネージャーの大津直人さん、花前さんとの3人で、身体づくりのメニューを作成してきたそう。 「動作力という言葉をよく使いますが、身体をどう動かすかでそこに向き合う。要はどこに力を加えて、どのように全身運動すると力がより発揮するよねというようなメニューを、我々クラブはメソッドとして、岡崎と私と花前で3人で、オフシーズンに岡崎が帰ってきた時にメニューを組んで、それがうちのメソッドになっています」(大津さん) 一方、普段、整骨院では、肩こりや腰痛などの慢性的な悩みにも向き合っている花前さん。 ラジオ番組内で「疲れが取れないときに簡単にできるストレッチはあるか」と尋ねられた際は、「ストレッチというのはすごく大事だと思うのですが、疲れを取るとなったとき、やっぱり人間の一番回復を促すものは睡眠だったりとかすると思うんです。いいものを取り入れるよりも、悪いものを取り除くほうが大事なのかなと思います」と、持論を展開していました。 ※ラジオ関西『Clip木曜日』2024年11月7日放送回より
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