【激戦区】浜松市に出店相次ぐ安売りスーパー…その“先駆け”ともいえる「カネスエ」衝撃の安さの秘密を調査
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
見てください、この大行列。皆さん、あるスーパーの開店を待ちわびているお客さんたちなんです。 11月26日、浜松市に激安スーパーとして全国的に話題の「ロピア」が静岡・初上陸。さらに、翌日には同じ浜松市内に、こちらも静岡・初上陸となる24時間営業のディスカウントストア「トライアル」もオープンするなど、今、安売りスーパーの激戦区となっている浜松。 実は、その先駆けともいえるスーパーが、この「カネスエ」。 (客) 「特売とかじゃなくてもちょっと安いので結構利用します」 (客) 「ほかに比べたら全然安いからね、毎日来る」 (客) 「半分とまでは言わないですけど3割、4割ぐらいは安いと思います」 お客さんが口をそろえて「安い」という「カネスエ」。一体どれほど安いのか?そして、なぜこんなに安いのか?エブリィライフは激安スーパー「カネスエ」。衝撃の安さの秘密を調査します。 「カネスエ」は1951年に愛知県で創業しました。現在、愛知・岐阜・三重を中心に97店舗を展開。この2年間で14店舗をオープンさせるなどいま乗りに乗っている人気スーパーなんです。 そんな「カネスエ」の安さの秘密を、店員の松田さんと一緒に調査します。 (取材ディレクター) 「ずいぶん通路が広いなあと思うんですけど、これは何かあるんですかね」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「お客様がすれ違いやすいような売り場で、お買物がしやすい売り場にしています」 (取材ディレクター) 「お店の中が静かだなあと思うんですよ。他のお店とかだとBGMがかかっているかと思うんですけど、BGMがうるさかったりとか、静かにお買い回りをしたいというお客様もいらっしゃるのでBGMがかかっていない売り場になっています」 「カネスエ」安さの秘密①お客さんに必要のないものはやめる。 店内にBGMが流れていないことについてお客さんに聞いてみると…。 (客) 「全然気にならないですね。全然気にしてなかったです。あんまり。全然苦にならないですね。買い物をしに来ているだけなので、その辺はなくても大丈夫です」 BGMをなくすことで、その設備を用意する必要がなくなり、さらに、音楽の使用料なども不要となり、コスト削減ができます。さらに、店内にはよくある派手なPOPも貼らず、スーパーではおなじみのチラシも作っていません。 「カネスエ」安さの秘密②トレーがとってもシンプル。 (取材ディレクター) 「トレーとかシンプルなトレーなんですけど、その辺は何かあります? (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「お客様の中には、お店で捨てていかれてしまう方とかもいらっしゃるんですけど、直接お肉の品質などには関係のないものでもあるので、そこにはあまりお金をかけすぎないで」 (取材ディレクター) 「どのくらい経費って削減できるんですか?」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「3割から5割くらいは抑えられるかなと思います」 食材の品質などには直接影響がないトレーは、なるべくシンプルなものを使い、極力経費をかけないそうです。さらに、お刺身も大根のツマは付けずシンプルな盛り付けでコストを抑えているのです。 (客) 「家に持っていって捨てて調理しちゃうだけだから。これで十分です。すぐ使って毎日ここ来ますので軽い感じのトレーがいいです」 「カネスエ」安さの秘密③バックヤードに包丁が1本もない!? (取材ディレクター) 「お店の中で調理をやってないんですけど」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「お店でお肉を切ったりとか、お魚を切ったりとか加工は一切していなくて、衛生管理がしっかりされたセンターで加工をすることによって、1つは商品の安心ってものが確保されていたりだとか、人件費の削減であったりだとか、そういったところが良い部分です。店舗に包丁は一本もなくて加工もしていないです」 通常のスーパーでは、バックヤードで、肉や魚を小分けに切り分けたり総菜の調理などが行われていますが、カネスエでは、愛知県内にある自社工場で、それらの作業をまとめて行い、パック詰めまでされた状態で店舗まで運ばれてくるのです。その作業も肉や魚は機械で加工していて、なんと、魚は骨まで取り除いているのです。これにより安心安全な食材を安く提供できるそうです。 「カネスエ」安さの秘密④プライベートブランドが超~充実。 (取材ディレクター) 「これ、ずいぶん安くないですか?」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「そうですね。普通のメーカーさんの商品と比べると、2,3割ぐらいは安いかなと思います」 スーパーなどが独自に商品を開発して、通常よりも安く販売するプライベーブランド。カネスエでは、厳選した商品だけを作るようにして、よりお買得な値段で提供できるそうです。 (取材ディレクター) 「これ、おにぎり49円!安いですけど」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「こちらなんかも全てセンターで加工をしています。そういったところでこういった価格で販売できています」 物価高騰が続く中、なんと、おにぎりが税抜き49円から!!朝から飛ぶように売れていき、午後3時には、ほぼ完売状態に。 (取材ディレクター) 「おすしもそちらにあるんですけど、この辺も安いですね。この中でおすすめどれなんですかね?」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「やはり、こちらは『パクパクにぎり寿司』税抜きで297円。ネタなんかも、ちょっと変えながら工夫しながらこのお値段で提供しています。お店によっては揚げ物は店内加工をしているところもあるんですけれども、このお店では特に店内では加工はせずにっていうところで、こういった価格で販売できています」 (取材ディレクター) 「なんかこちら、また安いですね。これなんですかね?」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「こちらはカネスエのオリジナルのピザです」 (取材ディレクター) 「これ、おいくらですか?」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「1枚500円です。生地がモチモチしていて、マルゲリータはすごくシンプルな味でおいしいです」 (取材ディレクター) 「大きくないですか?」 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「はい。かなり満足できる大きさかなと思います」 お客さんに必要ないものをできるだけカットしていき、安心安全のために自社工場でまとめて製造することで、大幅なコストカットにつながり、安く売ることができているようです。ところで、浜松が、今、激安スーパーの激戦区となっていることについて聞いてみると…。 (カネスエ ザザシティ浜松店 担当社員 松田さん) 「他社さんも色々浜松に進出されているとは思うんですけど、私たちも、まだ浜松に出店して2年ちょっとなので、これからも、お客様に愛されるようなお店を作っていきたいなと。より多くの方に便利なお店だと、買いやすいお店だと思ってもらえるようなお店を目指していきます」