「下ネタなぞかけでブレイク」紺野ぶるまのその後「閉経直前の状態でも、まだ見ぬ出産と今ある好きな仕事を天秤にかけて」
「好みなので結婚してほしいです」みたいなことをいきなり言ってきたんですけど、もう疲れすぎてていろんなことがどうでもよくなっていたので、「じゃあ保険証を見せてください」って言ったら、スッと見せてくれて。保険証を見たら、私と同じ1986年生まれ!会社名もちゃんとしてる!社保じゃん!って思って(笑)。危ない人じゃなさそうな感じがしたので、連絡先を交換して。後日会って、つき合うようになりました。 ── お仕事にはどのような影響がありましたか?
紺野さん:つき合ってから、ネタがいっぱいできました。「占い師」というアジア人女性に扮した私が占いをするネタがあるんですけど、あれも彼がきっかけです。 ネタが全然できなくて悩んでいたときに、彼の肩をマッサージしていた私がふざけて「気持ちいいですか~?ここがよく効くツボだよ~」とかやってたら、「それおもしろいからネタにしなよ」って言われて。「あなたにネタの何が分かるんですか?素人が口を挟まないでください」って言い返したんですけど(笑)、ネタ見せでやってみたらすごく評判がよくて、そのまま賞レースの決勝にも行きました。心が穏やかになって、肌もきれいになって、体がすごく軽くて、風邪も引かなくなりました。
ただ、結婚に関しては仕事的にはまだまだしないほうがいい時期で、悩みました。やっぱり下ネタをやってるし、わりと恋愛についてよく聞かれてたし話してたし、女芸人としては彼氏いないポジションみたいなものがベターで、それで自虐ができたり笑いが取れたりもするし。俳優さんが来たら「わー!好きです!」とか、きれいな人が来たらやっかみを入れるとかもあったから、結婚をするとどうしても独身キャラが使えなくなってしまうじゃないですか。
でも、初めて卵巣嚢腫の手術をした5歳のときから、母親にはずっと「早く結婚して子どもを産んでほしい」と言われていたんです。病院でAMH値(卵巣に卵子がどれくらいあるかを示すもの)を調べたら「閉経直前の人と一緒です」という指摘も受けて。交際期間が2年半経っていて、リミットが近いことやいろいろな状況を理解して寄り添ってくれたので、自然と結婚したいと思うようになりました。