「下ネタなぞかけでブレイク」紺野ぶるまのその後「閉経直前の状態でも、まだ見ぬ出産と今ある好きな仕事を天秤にかけて」
周りの反応は、当初は否定的な意見もありました。家族も少しざわざわしてて。でも、伊集院光さんや吉田照美さんが「彼女はすごく難しいことをしている」みたいなことをラジオで話してくれて、家族が急に寝返りました。事務所の人も「ぶるまってすごいな」って対応がめっちゃ変わりました(笑)。2人が言ってくれていなかったら、きっと今もお下劣で変なやつだと思われているはずなので、すごく感謝しています。 ── ブレイクを感じた瞬間はありましたか?
紺野さん:いやいや、売れてないです。ただ、前よりはマシになったかもで言うと、「R-1」決勝進出の前年、29歳でバイトを辞めたときですね。その時期はいろんなオーディションを受けていて。「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「山‐1グランプリ」のオーディションに行ったら、発泡スチロールで何でも作るできたくんっていう芸人さんから「バイトってなかなか辞められないから、『これ受かったら辞める』とか決めたほうがいいよ」って言われたんですよ。「じゃあ、今日のオーディションに受かったら辞めます」と宣言して。「山‐1グランプリ」に受かってバイトを辞めたときは、もしかして芸人だけで生きていけるかもしれないと感じて、すごくうれしかったです。
■恋愛がネタに好影響も「芸人として結婚は悩んだ」 ── ご主人とのなれそめも聞かせてください。 紺野さん:ちょうどその時期、29歳で出会いました。バイトを辞めたものの、やっぱり厳しくて。給料が10万前後で、「来月は手取り7万かも。あと1万あったらギリ生活できるのに」って、辞めたことを後悔してたんです。プロとして生きていくことの難しさを感じて歯科助手のバイトを始めたんですけど、歯科助手って覚えることがめちゃくちゃいっぱいあって。週1~2回でできることじゃなくて、大変すぎてもうダメかもって思っていたときに、居酒屋で彼がナンパしてきたんです。