大阪ブルテオンでの大胆なリブランディングやアジア戦略、さらには夢のスポーツバーまで パナソニック スポーツ久保田剛社長にインタビュー!
久保田社長が夢見るもうひとつの「装置」
久保田社長は現在、新アリーナという「装置」の構想を進めているが、実はアリーナとは別の「装置」も進めていて、8月末に既に実証実験を行っている。その「装置」はスポーツバーだ。 「パナスタなどの他に、人が集まるコミュニティを目に見える形でできる場所を作りたい。そこに行くことが目的になって人が集い、コミュニケーションを生み出す場。それにはスポーツバーがいいんじゃないかと思った。アメリカを視察して回ったが、これからスポーツバーは没入感満載に進化していくと感じた。実際に、スタジアムと同じ感覚で味わえるような場所が、アメリカでできてきている。日本でも、50人とかのレベルではなく、何百人も入れるようなオールスポーツ型の装置を作りたい。これは私の夢、そのプレゼンテーションとして実証実験をやってみた」(久保田社長) 今回、観戦コンテンツとなったガンバ大阪の試合はもちろん、大阪ブルテオンや埼玉パナソニックワイルドナイツ、共創パートナーを締結している大阪エヴェッサなど、パナソニック スポーツが関わるスポーツの試合が見られるようにしていきたいという。 実証実験は、大阪のテレビ局・毎日放送のビル1階に特設スポーツバーを用意し、ガンバ大阪とセレッソ大阪のダービー戦観戦イベントをする予定だったが、台風の影響で8月30日の前日イベントのみの実施となった。ただ、筆者自身、スポーツバー観戦が大好きなのだが、日本には客層や雰囲気や内装を含めた本格的な大型スポーツバーが全く無い。久保田社長の取り組みはぜひ実現してほしいと切に願う。
大塚淳史