眼科医が警告「プールで見かけても使わないで!」→「知らずにやってました…」「小学生の時ありました、懐かしい」昭和世代から声続々
「プールに入った後、眼を洗う蛇口は目を傷付けるためかえって危険です。昔は画像のような蛇口ありましたよね。今はほとんどこの蛇口はないですが、シャワーを目に当てる方もいるようです。気になる方も手で水をすくって、瞬きするくらいで十分です」 【写真】ありましたよね「眼を洗うための蛇口」使わないで ドクターK@眼科医パパさん(@doctorK1991)がXへ投稿した器具の写真、何だか分かりますか?昭和の民なら見覚えがあっても、令和の民には「?」かもしれません。 「これ、小学生のプールの授業の後にめっちゃやってました 笑」 「どこまで強い水流で目を洗えるか『度胸試し』してた男子がいたような……(私はビビりで無理でした)」 「子どものころ、目に水入れるの怖くて、これやらされるの嫌でしたね」 「10年前くらいは区営プールにもあったけど最近行ったらすべて普通の蛇口の水道に変わってました!」 これは洗眼用の蛇口で、使ったことがある人たちが反応。昭和生まれの筆者も、学生時代はプールのあとはこの蛇口で洗眼するのが当たり前でした。とはいえ、水の勢いが強すぎで、子どもの頃は怖かった記憶が。 ドクターK@眼科医パパさんいわく「目を洗う蛇口は目を傷付けるため、かえって危険です」とのこと。え?!昔、洗ってましたやん、よかれと思ってやってたのに逆だったの? このように思った人も多いはず。 詳細について、眼科医でもあるドクターK@眼科医パパさんにお話を伺いました。
目を洗い過ぎると、かえって逆効果!?
ーーこの器具、洗眼器という名前でした?!昔は使っていましたよね。どうして使用することをお勧めできないのですか? 「懐かしいですよね。この器具は、使い方を間違えると水圧が強くなり過ぎてしまいす。それ以外にも、目の表面にある大切な涙の成分が洗い流されてしまうこともあります。水道水で洗うという行為を繰り返している方で、目の表面に角膜の傷ができている方も少なくありません。それに、ゴーグルを装着しておけば、洗う必要はないでしょう」 ーー目を洗いすぎて、角膜を傷つけてしまうと、どんな症状が出ますか? 「目を洗いすぎて角膜に傷がつくと、目の赤み、痛み、ゴロゴロ感、視力低下などの症状が現れることがあります」 ーー目を洗う専用の洗浄剤もありますが、そういうものを使った方がいいでしょうか? 「使った方が良いわけではありません。洗浄剤を使っても、目の病気の対策として、根本的な解決にはなりません。一時的に使うのは止めませんが、漫然と使うのはよくないです。目がゴロゴロしたり、ゴミが入った感じがするときなどに一時的に使う程度がおすすめです」 ーー子どものケア方法はどうでしょう?大人と一緒ですか?子どもだからこそ気をつけるべきこと、などありますか? 「基本的には大人と同じケアで大丈夫ですが、子どもの場合は特に手を清潔に保ち、目をこすらないように注意する必要があります」 ーーそもそも、プールに入ったあと、目を洗う必要があるんでしょうか? 「昔はプールの授業中にゴーグルを使えなかったり、適切な目薬がなかったので洗わざるをえませんでした。ゴーグルをしているなら目を洗う必要はありませんし、どうしても気になって洗う場合も手に水をすくってまばたきするだけで十分です」