「ADHDに生まれなければよかった」と娘に言われるも 小島可奈子が子どもの特性をブログで発信する訳
■自分の受け止め方を変えよう ── 子育てをするなかで、心かげていることはありますか? 小島さん:そうですね。心がけていることというか、子育てをするなかで「自分の受けとめ方を変えよう」と思うようになりました。子どもに限らず、相手に変わってもらうことって難しいじゃないですか。人を変えようとすることほど、疲れることはないと思うんです。なので、自分が変わるしかないなと。 たとえばうちは夫も娘も片づけが苦手。いくら「片づけて」と言っても散らかったままです。でも、ふたりを変えるのは難しいので、最低限だけ片づけて、あとはもう気にしないことにしました。以前、ある方の記事で、お子さんが手元を離れた後に「小さいころは片づけばかりに気を取られず、もっといっしょに遊べばよかった」というようなことをおっしゃっていて。まさにその通りだと思うんです。だから、私が几帳面になりすぎないようにしています。
── 娘さんは特別支援クラスに通っていることについて、なにか言っていますか? 小島さん:特に私からなにか言ったわけではないのですが、ある日「私はADHDなんでしょ?ADHDってなに?」と聞かれたことがありました。おそらくどこかで聞いて自分のことだと思ったのだと思うのですが、隠すことでもないので「そうだよ」と。「たとえば音とか人よりも苦手なものが少しあるけれど、そのぶん、すごいところもあるんだよ」と伝えました。
最初は「ADHDに生まれなければよかった」と言っていましたが、今は、自分と同じような特性を持つ方のYouTubeを観るなどして、娘なりに受け止めようとしているようです。そうやって少しずつ自分のありのままを受け入れてくれたらと思っています。 1年ほど前からブログに娘のことを書き始めたのも、娘の特性について隠すことではないと思ったためです。娘に「ブログに書いても大丈夫?」と聞くと、「書いていいよ、ママのブログに載りたい」と言ってくれています。