いきなり『紅白』出場。大熱狂のなか誕生したME:Iとは?ムーブメント生むオーディション番組の紹介も
元ハロプロアイドルから芸能未経験者まで。個性を生かし合うME:Iメンバーの魅力
結成時から熱狂的なファンが多く付いていることは、ME:I人気の基盤になっている。しかしオーディション時からの人気だけでは、デビュー後にここまでの活躍は成し遂げられなかっただろう。では、グループとしてのME:Iの魅力とは何か。1つは、メンバーの個性の豊かさだ。 11人のメンバーは、芸能活動の経験者からまったくの未経験者まで、実に彩り豊か。頼り甲斐のあるリーダーのMOMONAは、ハロー!プロジェクトのグループ・アンジュルムのメンバーとして2021年まで活動。またRANはLDHのGirls2、COCOROは韓国のガールズグループ・Cherry Bulletに、かつて所属していた。そしてMIUはNiziU、Kep1erを生んだオーディション番組に出演していたため、『日プガールズ』スタート時から高い知名度を誇っていた。 残る7人は、芸能活動は未経験ながらも、それぞれ異なる魅力を持つ。軽音楽部出身のAYANEは音楽への深い探究心を持ち、圧倒的な歌唱力が強み。最年少メンバーのTSUZUMIは突き抜けるような高音を出せるボーカリストで、明るい性格からME:Iの「太陽」と言われている。 キレのいいダンスが光るSUZUは、ふわふわとした雰囲気ながら、実は空手の全国大会で優勝したことがあるギャップの持ち主。SHIZUKUは宝塚音楽学校の受験経験を持つ現役音大生で、ラップの実力が高いKEIKOは、ユニークなキャラクターを生かしてバラエティ番組でも大活躍している。そしてKOKONAは三重、RINONは岡山と、地方で暮らすごく普通の女子高生だったが、歌とダンスのスキルを未経験から目覚ましく成長させ、アイドルの原石として見出された。 まるで様々なジャンルの作品が集まった漫画雑誌のように、一見バラバラな11人が集結したME:I。まったく異なる人生を送ってきたメンバーが、個性を殺してグループに合わせるのではなく、それぞれの色を生かしながらお互いに刺激を与え合うことで、無限の魅力を生み出している。 未経験者のメンバーは、経験者組のプロアーティストとしての振る舞いを間近で見ることで、通常の新人グループよりも速く、様々なことを吸収してきたことだろう。過去にME:Iメンバーにインタビューした際、未経験者組が「経験者組に助けられている」と話すのはもちろんのこと、経験豊富なメンバーも「未経験者から刺激を受け、自分をさらに高められている」と、謙虚に話していたことが印象的だった。デビュー後もそれぞれが貪欲な姿勢を崩さないことが、成長し続けられる秘訣なのではないだろうか。 またME:Iは共同生活を送っており、コンテンツやインタビューなどではたびたび、最近メンバー内で流行っている食べ物や、暮らしのなかでの珍事件などを話して和ませてくれる。そんな仲の良さと親しみやすさも、彼女たちをどんどん好きになってしまうポイントかもしれない。 1年間ですっかりプロのアーティストとして成長し、ビジュアル面も磨き続けてきたME:I。さらにアーティストとして高いスキルを持つメンバーが集まっていることも、特筆すべき彼女たちの強みである。ダンスリーダーのRANを筆頭に、11人はキレのいいダンスを繰り広げ、ボーカル面ではAYANEとTSUZUMIの圧倒的な歌唱力がたびたび話題を集める。またKEIKOはハスキー、RINONはキュートと、真逆な声質を持つ2人によるラップも楽曲に深みをもたらしている。 ME:Iのステージをまだ目にしたことがない人は、年末の番組でぜひ、彼女たちの実力に触れてみてほしい。大所帯グループではあるが、見ているうちにきっと、自分だけの「推し」が見つかるのではないだろうか。