【パティシエが教える、奥が深いお菓子の世界 Vol.14】意外と知られていない、日本発祥の洋菓子って! ?
【パティシエが教える、奥が深いお菓子の世界 Vol.14】意外と知られていない、日本発祥の洋菓子って! ?
スイーツ、焼き菓子の世界では、知っていそう? でも実は意外と知らないことが多いですよね。そんなスイーツの疑問に現役のパティシエ・大澤智弥氏が答えてくれます。お菓子のヒミツや、業界にまつわる裏話も深堀り。今回は「ええ、それって日本が発祥なの? 」という洋菓子について聞いてみました。
意外に多い、日本が発症の洋菓子! ?
意外に多い、日本が発症の洋菓子! ? 「日本が発症の洋菓子は、結構多いのです。一番有名なのはケーキと言えばというくらい有名なショートケーキでしょうか」と大澤シェフ。「このコーナーでも最初に取り上げたことがありますが、苺が乗った三角形のショートケーキは諸説ありますが日本発祥のケーキです。今ではショートケーキもパティスリーによってバラエティ豊かになっていますよね。このショートケーキに限らず、日本発祥、というか日本独自の洋菓子は結構あるんです」
日本から海外へ逆輸出されたスイーツも!
日本から海外へ逆輸出されたスイーツも! 「ダコワーズ(ダックワーズ)という洋菓子をご存じですか。卵白を使った生地にバターサンドを挟んだもので、外がパリっとして中がふわっとした独特の食感の洋菓子です。これは福岡の『フランス菓子16区』のオーナーシェフ・三嶋隆夫氏が、フランス時代に考案したお菓子で、三嶋氏が帰国後、日本で販売して人気が出たものです。16区では『ダックワーズ』とネーミングされています」ダコワーズは、もともとフランスで別のネーミングで作られていたスポンジ状のケーキが原形とされていて、ホールケーキの土台となっていたものと言われています。これがアーモンド風味のスポンジケーキとしてダコワーズと呼ばれるようになったと言われています。このダコワーズを、1979年、当時パリ16区にあった「ARTHUR」に務めていた日本人シェフ・三嶋氏が、和菓子の最中のような小判型のお菓子として試行錯誤し完成したのが、今のダコワーズと言われています。「これが逆輸入のようにフランスで人気になって、定着して広まったと言われているんです」日本の洋菓子が世界へ認められた、その先駆けでもあったのですね。
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