沢田研二「“オワコン”と言われてから復活」のすごみ 75歳のジュリーはなぜ再ブレイクできたのか
感情の出し方が不器用な、しかし優しさにあふれたオヤジぶりを見せてくれているので必見だ。 彼と何かとぶつかる次女を演じるのが上野樹里。2人の「憎まれ口親子対決」は、ハラハラしながらも愛おしくてたまらない。沢田研二はもしかして、早く年をとりたかったのではないか、と思うほど、イキイキと“オッサン”している。 今年の6月25日で、沢田研二は76歳になる。「昔ジュリー、今ジジイ」。自らそう言い笑う今の彼だからこそできる役は多い。歌はもちろんだが、役者としての沢田研二もたくさん見たい。
年をとることは衰えることではない。自分を更新すること。令和の沢田研二ブームにはそんなふうに思える。
田中 稲 :ライター