高校野球の”最強校”だが…プロで苦しむ大阪桐蔭戦士(2)”史上最強世代”から育成落ちに
現在、全国屈指の名門といっても過言ではない大阪桐蔭高。今夏の甲子園では2回戦で姿を消したが、プロで活躍する選手を多く輩出している高校だ。その一方、大阪桐蔭高でエースやクリーンナップを務めた実績がありながら、プロでは鳴かず飛ばずの選手も少なくない。ここでは、プロで苦しむ大阪桐蔭出身の選手を紹介する。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
柿木蓮
投打:右投右打 身長/体重:181cm/87kg 生年月日:2000年6月25日 経歴:大阪桐蔭高 ドラフト:2018年ドラフト5位 大阪桐蔭高で春夏連覇した2018年、背番号「1」を背負っていた柿木蓮。だが、プロの世界では苦しんでいる。 根尾昂(現:中日)や藤原恭大(現:ロッテ)などと同じ世代で、甲子園に4回出場した柿木。ただ、3年春のセンバツでは背番号「1」を背負って優勝を果たしたものの、決勝のマウンドは根尾に譲るなど、悔しい大会となった。 そんな柿木が大活躍したのは、同夏の甲子園。1回戦の作新学院(栃木)との試合で9回1失点完投勝利を収めると、準決勝の済美(愛媛)との一戦では9回2失点(自責1)完投勝利を記録した。 運命の決勝・金足農(秋田)との試合でも柿木の投球は冴え渡り、9回2失点完投。見事に優勝投手となり、チームを春夏連覇に導く立役者となった。 その後、柿木はU-18の日本代表にも選出され、ドラフト5位で北海道日本ハムファイターズに入団した。 プロ入り後の3年間はファームで実戦経験を積み、プロ4年目の6月11日・中日戦でプロ初登板。しかし、同年オフに戦力外通告を受け、育成落ちとなった。 昨季はリリーフとして二軍で33試合に登板し、防御率2.21をマークしたが支配下復帰とはならず。今季も二軍で好投を見せているが、支配下には至っていない。 2018年夏の甲子園の優勝投手が、窮地に立たされている。
ベースボールチャンネル編集部