そのパーツは必要!? ネイキッドのアンダーカウル、何の意味がある?
もともとはサーキットでのオイル飛散防止が目的
ネイキッドバイクの“ネイキッド(naked)”は“覆いのない”、“むき出しの”という意味。エンジンがカウルなどで覆われておらず、むき出しになった状態のバイクを指します。 【画像】これが「アンダーカウル」の役割です!画像で見る!(8枚)
そんなネイキッドバイクに、ロケットカウルやビキニカウルなど、さまざまなカウルをカスタムする人も少なくなく、アンダーカウルもそのひとつです。アンダーカウルとは、バイクの底部のみを覆ったカウルのこと。 純正オプションで用意されているものもあれば、後付けで社外パーツを取り付けることも可能です。中にはバイクショップに依頼せずに自分で取り付け作業をおこなってしまう人もいるようです。ネイキッドバイクに装着されているアンダーカウルには、どのような意味があるのでしょうか。 見た目をかっこよく見せるためのカスタムパーツのひとつと捉えている人もいるかもしれませんが、もちろんそれも間違いではありません。 しかし、アンダーカウルはもともとサーキットでエンジンブローした際に、オイルがコースに飛散して後続車が転倒してしまうなどの二次被害を防ぐために取り付けられるようになったもの。
つまり、「アンダーカウル」=「オイル受け」です。そのため、サーキットではレギュレーションでエンジンオイルの全容量を受け止められるだけの大きさ、形状のアンダーカウルの装着を義務としている場合がほとんどです。 このように、サーキットを走る車両に装着されるものであったことから、アンダーカウルを装着することで、バイクをレーシーな印象に変えることができます。多くの人はそれを目的とする場合が多いようですが、中には、全体のバランスを見て下部にボリュームが欲しいと装着する人もいます。 では、ドレスアップできるという点以外には、どのようなメリットがあるのでしょうか。 まず考えられる1番のメリットは、走行時の空気抵抗を減らすことができる点です。これは、フルカウルやハーフカウルなどの役割と同じですが、空気抵抗を減らし、空気を掻き分けて進むことにより安定した走りができ、さらには燃費もよくなることが期待されます。 とはいえ、アンダーカウルは、車体に対して面積が小さいため、実際に高速道路などで走行をした場合でも安定性が増したと感じられるかといえば、そうでない場合も多いです。