そのパーツは必要!? ネイキッドのアンダーカウル、何の意味がある?
そしてふたつ目は、走行中に跳ね上げた泥や小石などからバイクを守ることができるという点です。 装着したアンダーカウルを見てみると、知らないうちに跳ねた小石による小さなキズや凹みがたくさんできているのを確認できることがあります。バイク本体へのダメージを抑止するのに、アンダーカウルは効果的であると言えるでしょう。 では、反対にアンダーカウルを装着することにデメリットはあるのでしょうか。 まずひとつ目のデメリットは、メンテナンス作業がしにくくなる点です。オイル交換をするには、アンダーカウルを1度取り外さなければなりません。作業の工程がひとつ増え、手間が増えてしまいます。 ふたつ目のデメリットは、カーブでバンクすると擦ってしまうことがある点です。バイクの底部にアンダーカウルを付けることで、最低地上高が下がり、バンク角が減る場合があります。 バンクしても擦らないサイズ、形状のものを装着することが重要ですが、カーブに差し掛かる前に減速してあまりバンクさせずに曲がるという心掛けも大切です。また、急な段差でぶつけてしまうという場合もあるので、十分に注意して走行しましょう。 そして3つ目のデメリットは、アンダーカウルが高温になることがある点です。
アンダーカウルは、熱を発するエキパイ(エキゾーストパイプ)を覆うような形で装着するため、熱がこもり熱くなります。それだけでなく、サイズや形が合っていない社外パーツを付けていると、焦げたり、溶けてしまうことも少なくありません。そのため、カウルの内側に断熱シートを貼り熱対策をするライダーもいます。 また、デメリットとは異なりますが、社外パーツを付ける場合、タイヤやマフラーなどに干渉してしまうこともあります。その場合は加工が必要になることも覚えておきましょう。 ちなみに、アンダーカウルを付けた状態で、車検は通るのか気になる人もいるかもしれませんが、結論から言うと通らない場合もあります。 車検に通るバイクの最低地上高は決まっていて、9cm以上でなければなりません。合わないアンダーカウルを装着し、最低地上高が9cm未満になっている可能性のある人はきちんと確認をしておくとよいでしょう。 ※ ※ ※ ネイキッドバイクにアンダーカウルを装着することには、レーシーさが増す、空力特性が向上する、跳ね上がった小石から車体を守れるといったメリットがあります。しかしその一方で、段差でぶつけたりカーブで擦ってしまいやすくなったりなどのデメリットも生じます。好みのアンダーカウルを見つけた際は、メリットとデメリットを踏まえて熟考しましょう。
Peacock Blue K.K.