ちょっと食べづらい…! アイス「爽」の縁が残る問題、なぜこの仕様に? 広報担当に聞いてみた
食後のデザートにロッテのアイス「爽」を食べていた時のこと。パッケージの「縁」の部分がアイスにかぶさるように少し出っ張っているので、そこにスプーンが引っ掛かりうまく食べられない・・・少々食べづらさを覚えた。 【写真】「縁」の綺麗な剥がし方は? 「爽」と言えば、1999年より発売されているロッテのロングセラー商品。アイスのなかには、約0.1ミリという微細氷が混ぜ込まれており、バニラなどベースの美味しさはもちろん、シャリシャリとした食感やスッと喉を通るような後味の良さも人気の秘訣だ。 25年も愛され続ける国民的アイスだが、この縁はなんのためだろうか? SNSでも「角ばってるので取りにくい」「がんばってこそげ落として食べてる」などの声が散見されている。不思議に思ったので、ロッテの広報部に訊いてみた。 ■ 2016年に変更されていた ──そもそも「爽」のパッケージはなぜ四角なのでしょうか? 一般的にアイスのカップと言えば丸い容器をイメージされるかと思いますが、爽を開発する際「新感覚のアイスに合わせた新しい容器」「目立ってお客さまが手にとりやすいのでは」と、四角いパッケージが発案されました。 また、容器は一枚の紙から出来ていて、山折りと谷折りで形を作り、熱で圧着して立体になっています。資材の運搬時にかさばらないというメリットもあるんですよ。 ──なるほど。では今のように「縁」ができたのはなぜですか? 以前は、左下から斜めに開ける形状でしたが、うまく剥がすことができない事例も起こっていました。そこで開けやすさ、破けにくさ、簡易リクローズ機能(一度開封したものに簡易的に蓋をする機能 ※完全密閉ではない)などに重点を置いて研究を重ね、2016年に現行の縁付き・真ん中にあけくちのあるタイプに変更しました。 ──SNSでは、パッケージのリニューアルを望む声も見受けられますが、その予定はありますか? 具体的なリニューアルについては未定ですが、お客さまの貴重なご意見を真摯に受け止め、今後の品質向上と商品開発に活かして参ります。 ■ 「縁」の綺麗な剥がし方は? 縁の綺麗な剥がし方については「公式な方法はとくにない」とのこと。同じ思いの人がいるはずでは・・・とネットで調べてみると、ライフハックが紹介されていたので実際に試してみた。 方法は簡単。真ん中の「あけくち」からではなく、角から剥がすと縁を含むフタごと綺麗に取れるという。いざ実践。ゆっくり角からめくってみると・・・ スルスルと簡単に縁と蓋が取れてしまった。メリメリとめくるその瞬間は楽しささえ感じられる。この方法なら縁を気にせずアイスを堪能できそうだ(※アイスが手に付くので、ウェットティッシュがあれば尚良し)。 機能性を重視し生まれたパッケージの利点とライフハックの両方を利用しながら、今後も「爽」を楽しみたい。 取材・文・写真/緑川翠