日常でできる「防災行動」5つ。ものを増やしすぎず、備蓄スペースを確保
8月は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)も発表され、地震や災害への備えを意識した方も多いはず。ここでは、普段の生活に取り入れやすい「防災のための行動」をご紹介。防災士の資格をもつ暮らしコーディネーター、瀧本真奈美さんが詳しく語ります。 【写真】非常時に必要なペーパー類はまとめ買い
日頃から「まとめ購入」をしてストック
巨大地震注意の後、多くの人が緊急性を感じたからかトイレットペーパーなどが品薄状態となりました。ネットのニュース画像には、スカスカになったスーパーの商品棚が映し出され、それを見て焦った方も多いのではないでしょうか? わが家では、普段からトイレットペーパー、ティッシュペーパーともにおよそ半年分のまとめ買いをしています。なかでもトイレットペーパーは、96ロールがセットになった商品を見つけて購入したばかりでした。なので、今回の巨大地震注意でも焦らずにすみました。 収納場所の確保は必要ですが、ペーパー類は必ず使うものであると同時に、いざというときにないと焦るもの。大慌てで買うよりも日頃からのストックをおすすめします。
水、保存食も十分な量を備蓄しておく
巨大地震注意後、ペーパー類と同じように品薄になったのは、水や保存食。ネット注文の場合は、数か月待ちということもあるようです。その間に、もしも地震が来たら…と不安になる方も多いはず。 わが家は、常に1週間分の備蓄を持つようにしているので、今回は手もちになかった保存パンのみを少し買いたす程度でした。 水、食料ともに1次避難としてすぐに持ち出せるリュックと、2次避難に持ち出す用に分けて収納しています。
大きな家具は頑丈に固定する
地震も想定して、数年前に収納家具を細々と置くことをやめて、ほぼ壁面収納にしました。リビングの壁面収納は、家の中でいちばん大きな家具ですが、大工さんにお願いをして強力に壁固定をしてもらいました。 今の時代の住宅は、地震ありきの家づくりが必要だなと感じています。今後は、壁と一体化した収納などが主流になって来るのではないかとも思っています。
“ものが増えすぎない暮らし”を心がける
「もし今住んでいる家で巨大地震が来たら…」。そう考えて暮らすようにしています。 「置いているものが地震の際に飛んで危険ではないか?」「避難経路を塞いでしまわないか?」「地震のあとの片づけはどうなる?」などあらゆる想像をしつつ、なるべくものが増えすぎないように心がけています。 ただ、家族がいて日常生活をするうえでミニマリストまでになるのは難しいので、できることから少しずつ。2週間に1度の買い出しの際に、不用品をリサイクルショップに出すことをルーティンにしています。こうすることで、収納にゆとりができて防災用のストックも多く収納できるようになります。