京成電鉄のお得なきっぷで東京の下町・日暮里、柴又、押上を巡る
江戸から昭和、そして令和へ
江戸、明治、昭和の雰囲気を味わったら、一気に平成、令和の現代へ戻ろう。押上駅で下車すると、目の前に東京スカイツリーがそびえ立っていた。2012年に完成した高さ634メートルの電波塔で、タワーとしては世界一の高さを誇る。旅の締めくくりは、この展望台から東京の街を見渡すことにしよう。高速エレベーターであっという間に高さ350メートルの天望(てんぼう)デッキに着く。ここは上から2段目の展望台で、入場料2100円(平日前売り券)。これで経費は総額4850円。なかなか充実した旅となった。 すぐ下に浅草、向こうに上野恩賜公園の緑が見え、その右手辺りが日暮里だ。柴又は京成線のレールが延びている荒川の先のはずだが、あいにくの小雨模様でもやがかかっていた。進化し続ける大都会の一角で、下町では優しく温かい人々が今日も元気に暮らしている。下町日和きっぷは時空を超える旅のチケットなのか。何やら、スカイツリーが巨大なタイムマシンのように思えてきた。 文/山脇幸二 写真/齋藤雄輝 下町日和きっぷ(京成電鉄) 大人530円。東京都内の京成上野(押上)―京成金町駅(江戸川駅)間が1日乗り降り自由。エリア内の提携施設や店舗で優待特典も受けられる。京成線各駅の券売機で販売。