コーチ陣が見守る中、バント練習をする緒方（左）（撮影・西田忠信）

　◆ソフトバンク全体練習（7日、みずほペイペイドーム） 　ソフトバンクの緒方理貢外野手（26）が、初めて短期決戦を迎える。今季はシーズン開幕前に支配下登録された川村友斗、仲田慶介との「育成三銃士」の中で、唯一〝1軍完走〟した緒方は、16日から始まるクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージに「緊張感をしっかり味わいながら思い切ってやりたい」と意気込みを示した。 ■来季構想外となった選手【一覧】 　代走や守備固めとしてフル稼働した1年だった。緒方は「すごい一瞬だった」と振り返る。「一日一日、一生懸命やった結果、1年間残ることができた。そして（リーグ）優勝を経験させてもらえたのですごく感謝している」と充実感も口にした。 　緒方は今季86試合に出場した。そのうちスタメン出場はわずか9試合。残り77試合は、1点差を争う重要な場面での代走起用や守備固めでの出番だった。シーズン中も緒方は「本当に僕が出るところは大事な場面」と気を張って臨んでいた。 　そんな中、短期決戦ではこれまで以上に高い集中力が求められる。緒方は初めての経験に「より一層厳しい戦いにはなると思うんですけど、楽しめないとは思いますし、自分自身」と緊張感を口にしつつ、「持ってる以上のものを出そうとし過ぎないというか、練習のうちから全て想定してやれば試合にもすんなり入れると思う。多分ガチガチになると思うけど、練習のうちからそれを想定してやりたい」と、これまで通りの役割を全うすることを誓った。 　全体練習終了後、シーズン中からやっている高谷裕亮バッテリーコーチらとの、〝おかわりバント練習〟もきっちり行った。1週間、入念な準備をして16日からの決戦に挑む。（大橋昂平） 【#OTTOホークス情報】