柄本時生が初ドラマプロデュース、旧友の賀来賢人、落合モトキらと共演「良かったな、時生」
俳優の柄本時生が今井隆文とともに初めてドラマプロデュースに挑戦する『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』が、7月12日よりテレビ東京で放送されている。柄本と親交の深い賀来賢人、落合モトキ、岡田将生ら劇団年一メンバーも出演する本作は、過去の“汚れ”を掃除する掃除屋「整理整頓」の3人と過去の過ちを暴くルポライターが、錦糸町を舞台に様々な出来事を通じ、自らの過去と向き合っていくオリジナルドラマ。10年来の友人でもある柄本、賀来、落合の3人に、本作に込めた思いや、俳優がプロデューサーを務めることの意義について語ってもらった。 【写真】『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』出演の柄本時生、賀来賢人、落合モトキ ──本作は柄本さんの初プロデュース作品ですが、賀来さんも以前、Netflix作品でプロデュース業に挑戦されていました。俳優が作品のプロデュースをすることの意義について考えを聞かせてください。 柄本 やったことがないことなので、やりがいはすごくあります。“出てセリフを言う”という仕事をずっとしてきましたが、製作の内側を見るのは初めてなんですよね。例えば衣装合わせ一つとっても、役者だったら自分の衣装や小道具を着終わったら帰るだけですが、今回、衣装や小道具のクリエイティブな部分を初めてちゃんと知れたなと思っていて、感動とやりがいをすごく感じています。 ──作品に対する思い入れもこれまでとは違う感覚があるのでしょうか。 柄本 根っこの部分だけはとにかくずれないように意識しているのと、「僕1人のものではない」ということは念頭に置くようにしています。監督や脚本家の意志も絶対に発生するので、「ここだけは逃したくない」というところだけは譲らずにやらせていただきました。 ──賀来さんはいかがですか。 賀来 時生くんも感じていると思いますが、「柄本時生プロデュース」というように名前が最初に出たら、それは“時生の感性”なんですよ。それってなんと言うか、めちゃめちゃ恥ずかしいんですよね。 柄本 めっちゃ分かる(笑)。 賀来 言い逃れできないというか、「自分のやりたいことをこの作品にぶち込んだ」ということを貫き通さなきゃいけないんです。ただ、それが世間様に伝わった時の感動は、俳優部だけで参加する作品とはまた違った感覚があって。作品が自分の子どものようになるんですよね。 柄本 なる(笑)。本当に大切。ここ(お腹の中)にいるんだよね。 賀来 なるでしょ(笑)。俳優って受け身なので、それまでと脳みそを変えなきゃいけないところはありますが、表現という意味では変わらなくもあって。俳優とプロデュースって、延長線上にあると思っているんです。俳優も、現場では結局こうしたい、ああしたいと話し合うんですよ。そういう意味ではすごく自然なことだと思います。 ──落合さんはどう感じていますか。 落合 撮影が始まる時、この3人は一緒だったんですが、撮影のメイクをしている時に賀来くんが時生に「本当に良かった。ここまで準備しても実現しない現場もあるから、本当におめでとう」と言っていて。僕も「良かったな、時生」と思いました。 柄本 本当に良かった。 賀来 撮影するまでが大変って言うからね。