バイデン氏、銃の不法所持などで有罪の次男に恩赦「私の決断を国民が理解してくれることを願う」
【ワシントン=池田慶太】米国のバイデン大統領(82)は1日、銃不法所持などで起訴され有罪評決を受けた次男ハンター氏(54)に対し、恩赦を与えたと発表した。バイデン氏は恩赦を与えないと繰り返し明言してきたが、来年1月の退任直前に方針転換した。 【写真】次男ハンター氏
バイデン氏は声明で、政敵がハンター氏の事件を利用して自身を攻撃してきたと非難した。ハンター氏が「私の息子というだけの理由」で起訴されたとの認識を示し、「父親であり大統領である私がなぜこのような決断に至ったのか、米国民が理解してくれることを願っている」と訴えた。
発表によると、ハンター氏は、2014年1月以降に犯したあらゆる犯罪について「完全かつ無条件」の恩赦が与えられる。
ハンター氏は6月、銃不法所持事件で現職大統領の子として初めて有罪評決を受けたほか、脱税などで起訴された事件では9月に全ての罪状を認めた。いずれも今月に量刑言い渡しや判決が予定されていた。