純烈・白川裕二郎さん 愛猫みかんを亡くして1年…「仕事から戻ってくるのを待ってくれた」【その日その瞬間】
【その日その瞬間】 白川裕二郎さん(純烈/48歳) 今年で紅白に連続7回出場となるムード歌謡グループ「純烈」。先日にはメンバーの後上翔太さんと元AKB48の横山由依さんの結婚も話題になった。リードボーカルの白川裕二郎さんに、これまでのいくつかの節目の出来事を伺った。 【写真】「その日その瞬間」に登場したフリーアナ牧原俊幸さん ◇ ◇ ◇ 後上と横山さんがお付き合いしているのは、もちろん知っていました。 メンバーの食事会で、後上から「実は横山さんと……」という話があって……。明治座、新歌舞伎座の公演では由依ちゃんがヒロインで僕の相手役でした。彼女がわざわざ楽屋に来てくれたので、僕が「おめでとう」と言うと、「なんか恥ずかしい」と顔を赤らめて。その時に「後上はかわいらしい彼女を見つけたな」と思いました。今は奥さんですけどね。 後上は純烈結成当時から「アイドルと結婚します」と言っていた。有言実行、その通りになったんだから、すごいですね。 この間、京都でランチのディナーショーがありました。その時に彼女の長年のファンだという人が来て、「後上さん、結婚おめでとうございます。ゆいはんをよろしくお願いします」と祝福して帰っていきました。そんなファンのためにも、後上には由依ちゃんに捨てられないようにしてもらわないとね(笑)。
重度の腎臓病でアッという間に
猫との別れは忘れられません。去年の10月7日です。19年11カ月の「みかん」が腎臓病で亡くなりました。みかんは僕がまだ売れていない時から飼っていた猫です。たまたま配っていたチラシを見て、かわいい猫がいるなあと思い、ネットで調べてみました。里親を募集していました。それで「ぜひ、見たい」と北千住まで出かけていき、一目見て、飼おうと決めた猫です。それ以来、売れない時もあった僕をずっと見守ってくれた猫でした。 それも明治座の舞台のお稽古の時でした。自宅は一軒家です。2階でバターンと音がしたんです。何だろうと見に行くと、倒れて痙攣しているみかんがいました。これはまずいと救急病院に行ったら「腎臓病が進んでかなり悪い」という診断でした。重症度はステージ4で「あと1週間の命かもしれない」と。なんでこんなになるまで気がついてあげることができなかったかと思うと、今でも本当に悲しくなります。 みかんは1日だけ入院し、できる限りのことをやってもらい、家に連れて帰ってきました。 その時にちょうど北海道の公演もありました。もう心配で心配で。毎日、家に電話をして容体を聞きながら、間に合わないかもしれないと半ば諦めかけました。でも、みかんは僕が帰るのを待っててくれた。亡くなったのは帰ってちょっとしてからです。あの時のことを思うと、今でも涙が出ます。 病気がわかってからは本当に短い間でした。ずっと一緒にいてやりたかったけど、それもできなくて。それでも少しでも元気になってくれたらと思ってごはんをあげると、すごく食べて元気になって、もしかしてと期待したり。調べたらそれはエンゼルタイムというそうです。猫は死期が近づくのがわかるらしく、飼い主を安心させるための時間があると。みかんが心配しないでというメッセージをくれたんだと思います。 みかんとの出会いからずっと猫と一緒です。みかんが生きている時に飼ったもう一匹「たら」がいます。野良の親猫がいました。その猫が子猫を2匹産んだので、捕まえて去勢手術をし、放してあげました。するとまた身ごもった。親猫を捕まえてなんとかしないと、と思ったけど、警戒心が強い猫で。そのうちまた2匹生まれ、1匹はドアを開けると家に入って僕のところに来て寝たりするようになった。もう一匹は警戒心が強くて外からずっと見てたけど、それも懐くようになって。結局、捕獲器を買って親猫を捕まえ、去勢手術をしてあげました。親猫は放してあげ、最初の人懐こい猫は知り合いがほしいというのであげて、もう一匹が残った。それが「たら」で、かわいくなっちゃって家で飼うことにしました。 もっとも、先住猫のみかんとは仲よしになれませんでしたけど。