東芝2015年第3四半期連結決算発表(全文1) 業績予想7100億円の赤字
2015年度第3四半期決算、および業績予想の修正について
司会:続きまして、平田より2015年度第3四半期決算、および業績予想の修正に関します詳細についてご説明を申し上げます。 平田:財務統括の平田でございます。よろしくお願いします。それでは早速ですが、お手元のもう1つのPowerPointをご覧ください。2015年度第3四半期の決算ならびに2015年度の業績予想の修正、この2点についてご説明をさせていただきます。 まず3ページでございますが、第3四半期の連結決算のポイントをいつものようにまとめさせていただいてございます。一番上、売上高でございますが、第3四半期までの9カ月累計で4兆4,217億円。前年度の第3四半期累計に対して約3,000億円。6.4%の減収ということになりました。このうち円安による売上高の押し上げ要因が約2,500億円ございまして、実質の伸長率はマイナス12%という大きな減収になってございます。構造改革による販売地域の絞り込みにより、パソコン、テレビ等のライフスタイルが為替を除いた実質ベースで30%の減収でした。また、ハードディスクを主体に電子デバイス部門も減収となってございます。営業利益は2,295億円の赤字でございまして、前年同期に対して4,313億円の減益という結果に終わってございます。 ここでお手数ですけれども、16ページをご覧ください。16ページでは今の内容をセグメント別に前年同期と比較してございます。ここで簡単にセグメント別をご紹介したいと思います。国内外の不採算案件の影響に加えて、固定資産やのれんの減損を行ったことにより、送変電、配電事業が大きく減益となったことを中心に、電力・社会インフラセグメントで約1,500億円。売価ダウン等の影響を中心に電子デバイス部門が約1,700億円。海外POS事業ののれんの減損を行った東芝テックを中心にコミュニティ・ソリューションが約800億円。加えまして、為替および減収による減益でライフスタイルが300億円の減益となってございます。 お手数ですがもう一度3ページに戻ってください。営業利益に加えまして、営業外損益、これは上期にコネ社、トプコン社を中心とした有価証券の売却益を計上したことなどによりまして、約800億円の増益要因がありましたことから、税引き前損益は1,610億円の赤字。前年同期に対して3,492億円の減益ということになってございます。加えまして税金費用では、いわゆる国内の東芝連結納税グループにかかわる法人税見合いの繰延税金資産ほぼ全額をこの第3四半期で取り崩しました。税金費用は3,388億円となり、これを加えた当期純損益は4,794億円と、大きな赤字となりました。前年同期との比較では5,866億円の減益ということになります。 4ページをご覧ください。キャッシュフローでございますが、キャッシュフローは497億円の資金流出ということになってございます。上期に先ほど申しました有価証券の売却収入、これが約2,000億円ほどありましたが、それを除けば実質的には2,542億円と、大きな資金流出になってございます。これらの影響によりまして、ネットD/Eレシオ、これは前年同期に対して122ポイント悪化をいたしまして、232%、それから1つのポイントでございます、株主資本比率、これも8.8%ということで10%を切る水準に低下をしてございます。 6ページは今ご説明を差し上げた数字をまとめたものでございますんで、あとでご参考にしていただければと思います。7ページにつきましても、例年のごとく、過去3年間のトレンドを示してございますので、これもあとでご覧いただければよろしいかと思います。 8ページ、フリーキャッシュフローでございますが、先ほどご説明いたしましたが、9カ月の累計を3年間表示しておりますが、一番右が当年度の9カ月の累計でございます。投資につきましては、先ほどの有価証券売却収入がありましたが、これを除きますと1,784億ということで、ほぼほぼ前年度並みということではございますけれども、特にS&S社の売価ダウン、あるいはライフスタイルが減収になっているということ等により、営業キャッシュフローが14年度に対し悪化し、主な有価証券売却収入を除くフリーキャッシュフローでは2,542億円のマイナスということで、14年度に対しても大きく資金が流出したということになってございます。