「築き上げたバレーを完成させて最後の春高に」「楽しむ気持ちも忘れず」山梨代表校 夢舞台へ闘志
水上主将 「私たちのチームは2セッターポジション。粘りのバレーを軸に頑張っている。速攻など複雑なものがないので、しっかりセッターに返ったときに、センター・レフト・ライトに(相手に)分かりづらいトスを上げてスパイクで打ち切るのが主流」
帝京第三は創部以来、セッターを2人置くツーセッター制を採用。唐澤凛選手(3年)、小野美空選手(3年)の両セッターがそろってコートに。 アタックラインを境にトスを上げる役割を分けるもので、アタッカーへ良い形でトスを供給する確率を上げるため、独創的なツーセッター制を取り入れています。 そんな帝京第三には課題も。
水上主将 「出だしで相手に行かれてしまうところがあったので…」
試合のペースをつかむのに苦しむ場面も。県予選決勝でも、第1セットは序盤からリードを許し、20対22の劣勢からかろうじて逆転に成功しました。
水上主将 「出だしが悪いのは、集中力の問題。練習中に最後まで集中できるように、当たり前のことをしっかり取り組めるようにしている」
全国の強豪に比べれば、絶対的なスパイカーがいるとは言えませんが、ミスを減らすこと、そして攻撃の幅を持つことで勝機を見出します。 そのためには、水上主将のポジションと逆側、ライトに立つアウトサイドヒッター小笠原夏美選手(3年)の活躍がキーポイントです。
小笠原選手 「困ったときはレフト頼みになる。レフトに上げられないときやふいにライトに振ったときなど(トスが)回ってくる回数は多くないが、上がってきた一本を大事にして、絶対に決めてやるという思いで(打つ)。ただ打つだけではなく、ブロックを利用し、変化を持ったプレーで頑張りたい」
伝統のツーセッターとつなぐバレーで、目指すのは春高初勝利。そしてベスト8です。