e-POWERのみはキツイ!! 日産FRハイブリッド廃止は失敗説
■燃費もパワーも制御も見事!!賛否両論あったけど残しとくべきだったんじゃ……
またトランスミッションにはガソリンAT車用の7速のものをベースとしてコストを抑えつつも、トルクコンバーターを介さないことで、ダイレクトな走行フィールを実現していたのもポイント。 トルコンレスのATというと近年ではCX-60/80に搭載されているものが知られているが、フーガハイブリッドに搭載されていたものは、正直マツダのものよりも洗練されていたといっても過言ではない仕上がりとなっていた。 V6 3.5Lのエンジンにモーターを組み合わせたパワートレインはシステム最高出力364PSと必要十分で、2011年9月にはフーガハイブリッドの海外仕様であるインフィニティM35ハイブリッドが0-400m加速で13秒9031という、当時のフルハイブリッド車の世界最速記録としてギネスに認定されるほど。 それでいて燃費性能はWLTCモード燃費で12.8km/L、JC08モード燃費で18.0km/L(最終型の数値)と低燃費であり、非常に魅力的なパワートレインとなっていた。
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しかし、このパワートレインはその後、シーマとスカイラインのハイブリッドモデルに搭載されるに留まり、スカイラインハイブリッドには条件付きでハンズオフ走行も可能なプロパイロット2.0が用意されていたが、すべてのモデルが2022年8月に終売となってしまった。 そもそも大排気量のFRセダンの需要が縮小してしまっているという事実はあるものの、例えば3代目(現行型)エルグランドもFRレイアウトを踏襲し、このパワートレインを搭載するとか、フェアレディZにもハイブリッドを設定して新たな顧客を創造するといった横展開がされなかったのは残念至極である。