保温力だけではなく、登りたい山をイメージしながら選ぼう【ウィンターブーツ】 | WINTER GEAR CATALOG あなたのほしい雪山ギアがみつかる
保温力だけではなく、登りたい山をイメージしながら選ぼう【ウィンターブーツ】 | WINTER GEAR CATALOG あなたのほしい雪山ギアがみつかる
***************************************** 好評発売中「PEAKS 2024年1月号(No。163)」より、誌面記事の一部をご紹介します! *****************************************。 雪山といっても標高の高い山岳地帯と積雪エリアの低山では、登山靴に求める機能は異なる。共通しているのは保温力だ。雪や冷気から足を守るために保温素材を封入したり、インナーを内蔵したりして保温力を高めている。標 高の高い山岳地帯での雪山登山靴には、クランポンを装着するためのコバと雪面を蹴り込めるほど硬いソールは欠かせない。 長期間の雪山などのよりシビアな登山であれば、重量にも注目すると一歩一歩の疲労感を軽減できる。積雪エリアの低山でのシューズには、チェーンスパイクを装着したうえで軽快に歩けるほどの適度なやわらかさのソールが必要だ。 編集◉PEAKS編集部 文◉大堀啓太(ハタケスタジオ) 写真◉熊原美恵。
ウィンターマウンテニアリングブーツ
積雪した標高の高い山岳地帯を登るための機能を備えた登山靴を、ここではウィンターマウンテニアリングブーツと呼ぶ。その機能や大きく3つに分けたタイプの特徴を紹介するので、参考にしてほしい。
①レザー・シングルタイプ
アッパー素材にレザーを採用したシングルタイプ。レザーは、保温性があって暖かく、剛性も高いために曲げやねじれにも強く安定感がある。メンテナンスしながら大事に扱えば長く使える耐久性も備えている。快適さが高い分、重量がかさむのがデメリット。
②化繊・シングルタイプ
アッパー素材に化学繊維を採用したシングルタイプ。レザー・シングルタイプに比べて、軽量なため一歩一歩の疲労感が軽減される。抑えめな価格帯もメリットのひとつだ。しかし、耐久性や保温性に関しては、レザー・シングルタイプに劣ってしまう。
③ゲイタータイプ
靴とゲイターを一体化させたタイプ。ゲイターによって足首から靴全体を覆うようにカバーできる2層構造のため、 高い保温力と軽さを両立。ブーツ内への雪の侵入も軽減できる。価格帯は高いものの、雪山で足さばきを軽快にできるメリットは大きい。 ◉対応クランポン:C /クリップオン(ワンタッチ)、H /ハイブリッド(セミワンタッチ)、S /ストラップ。 ▼①レザー・シングルタイプ。