米経済の底堅さで見えてきた日経平均3万円への強い道筋
5月にも利上げの打ち止めが予想されるFRB。株価には朗報だ(写真:T.J. Kirkpatrick/The New York Times)
シリコンバレー銀行(SVB)破綻に端を発した金融システム不安はいったん収束したように思われる。SVBはスタートアップのための銀行であり、同じく破綻したシグネチャーバンクは暗号資産業界のための銀行だった。スタートアップと暗号資産という、いわば「ホットマネー」が流れ込んだ業界の銀行が破綻したわけで、局所的なバブル崩壊劇と位置付けられる。 UBSによるクレディ・スイスの救済合併にしても、かなり前からクレディ・スイスの窮状は明らかであり、クレディ・スイスが実質的に表舞台から退場するのは時間の問題だった。これらの破綻が金融システム全体に及ぼす影響は限定的だ。とは言え、用心しておくに越したことはない。
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広木 隆