こども食堂、全国で1万か所突破…最多は東京都の1160か所「世代間交流の拠点としても機能」
NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」(東京)は11日、全国に開設された子ども食堂が、計1万か所を超えたと発表した。
子ども食堂は、貧困家庭の救済や独りで食事をする「孤食」の解消を目指し、無料や安価で食事を提供する民間中心の取り組み。2012年、東京都大田区の八百屋が始まりとされる。
同法人が今年8~10月、社会福祉協議会などと調査した結果、全国に1万866か所(速報値)あった。公立の中学校約9000校を上回り、同法人は各地に定着したとしている。
都道府県別で最も多かったのは東京都の1160か所で、大阪府、兵庫県が続いた。同法人の湯浅誠理事長は「子どもの貧困対策としてだけでなく、世代間交流の拠点として機能している」と語った。