【ボクシング】ダニエル・デュボアがアンソニー・ジョシュアをKO!IBFヘビー級タイトルを防衛 | ボクシング
IBFヘビー級世界王者のダニエル・デュボアがアンソニー・ジョシュアと対戦。4度のダウンを含む見事なKOで防衛した。
日本時間9月22日、ダニエル・デュボアが満員のウェンブリー・スタジアムでアンソニー・ジョシュアをノックアウトし、IBFヘビー級タイトルを維持した。 キャリア最大の試合に臨むデュボアだったが、96,000人の観衆を前に、その場にふさわしいパフォーマンスを発揮できるか疑問視されていた。しかし入場シーンを見る限り、デュボアは冷静そのものだった。いつもは観客と拳でタッチしながら楽しんで入場するジョシュアが、今回石のように固まった表情で登場したのとは対照的だった。 両者ともに強力なパンチ力を誇るため、この世界タイトル戦が判定まで持ち込まれるとは誰も予想していなかった。デュボアは開始直後から積極的にジョシュアを迎え撃った。 第1ラウンドからデュボアは早くもジャブを打ち込み、右に繋げる意図を見せた。そしてその右がジョシュアに大ダメージを与え、その後追撃の右拳で2度の世界王者をキャンバスに倒した。 ウェンブリー・スタジアムは衝撃を受け、デュボアはジャブを増やして圧力をかけ続けた。ジョシュアは放たれた攻撃に全く反応できなかった。 第3ラウンド終了14秒前にはデュボアの左でジョシュアが再びダウン。英国ボクシング界のスターに暗雲が垂れ込めた。 第4ラウンドでジョシュアは立て直しを図ろうとしたが、デュボアに対して目立った攻撃を何一つとして当てられなかった。ジョシュアは何とか活路を見出そうと努め、ラウンド終了時にはデュボアをスツールに誘導することで混乱を誘おうと試みた。 第5ラウンドに入り、デュボアはさらに攻勢を強め、ジョシュアをコーナーに追い詰めた。右拳を一撃、続けざまに二撃目を放った。これが決定打となりジョシュアはキャンバスに倒れ、レフェリーのカウントに応じることができなかった。 この試合前はデュボアを過小評価する者が多かったが、ジョシュアに勝利した今、「ダイナマイト」は恐れられる存在となった。オレクサンドル・ウシクやタイソン・フューリーもこの試合をリングサイドで観戦しており、12月21日の再戦後、デュボアとの対戦について再考することになるのかもしれない。
Matt Astbury