来年のワールドカップではプールステージ突破が目標。ラグビー女子日本代表が2024年を総括
「予選プールを突破するためには2つのゲームに勝たなくてはいけない。現実的に考えると最初のアイルランド、それから3番目のスペインが大きなターゲット。アイルランドに勝つことができれば、そこから何だって起こすことができるという気持ちでやっていける。私たちはプールステージを突破して準々決勝に進出したい」と意気込んだ。
続いて、攻守に渡って身体を張り続けているキャプテンFL長田は、「今年はテストマッチが多かったので感謝している。春のFW合宿でセットプレーを強化し、身体が自分たちより重い、背の高い相手に自分たちの強みで勝負することができた」。
「アジアチャンピオンになったり、フィジーでフィジーに勝利したり、昨年は大敗したスコットランド代表に、7点差だったりと自信になった」と手応えを口にした。
9番としてゲームをコントロールしていたSH津久井は「テストマッチを10試合行うことができ、経験値を得ることができた。結果を残すことはできなかったが、勝てるような試合ができたのは成長」と話した。
ワールドカップでは過去2大会に出場している経験豊富な2人。来年の大会に向けて長田は、「決勝戦のチケットが売れたり、女子ラグビーの注目度が上がったりしているので、日本でも盛り上げていきたい。サクラフィフティーンのラグビーを体現できるように、残り期間準備を努力しつつ準備していきたい」と先を見据えた。
津久井は「WXVでは、1つのミスで点を取られることが多かったので、細かいところにこだわっていきたい。対戦相手も決まり、ニュージーランドは常に上位にいるし、アイルランドはニュージーランドに勝利したし、スペインはWXVの3部で優勝した。波に乗っているチームと対戦できてワクワクしている」と話した。
サクラフィフティーンの選手たちは、すでに各クラブチームに戻っており、これから約3ヶ月渡って、15人制のシーズンを戦う。来春、再び集合し、「凝縮した1年になる」と指揮官が言うとおり、8月に開幕するワールドカップ本番に向けて強化の歩みを進めていく。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁