加部究のフットボール見聞録「日本代表の発展にベストな選手選考とは」
20人の選手を欧州から呼び寄せた
ワールドカップ・アジア2次予選でベストメンバーを呼ぶ森保監督の判断は正しいのか。欧州組の移動負担を考えると……。(C)SOCCER DIGEST
森保一監督は、日本代表に「その活動のなかでのベストな選手」を招集しているという。「固定ではなく、その都度変わる」と説明も加えた。また欧州組については、各選手が所 属クラブでポジションを失うリスクを抱えながら「タフな環境が当たり前だと覚悟を持ってやってくれている」と語った。こうしてモンゴル(ホーム)、タジキスタン(アウェー)との連戦に、20人の選手を欧州から呼び寄せた。 一方イビチャ・オシム監督の考え方は違った。2006年8月から代表を指揮したが、翌年3月キリンチャレンジカップのペルー戦まで、中村俊輔と高原直泰を招集せず国内組で戦い続けた。日本サッカー界のためには両選手が「欧州のショーウィンドウ」で輝き続けることが大切だという理由で、ふたりとも2006~2007年はセルティック、フランクフルトで最高のシーズンを送った。 日本代表選手全員がタフな環境を享受しているとは思わ
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