【京都金杯】河内洋調教師がウォーターリヒトで引退前の重賞Vへ「もう1年やりたいぐらい(笑)」
目前に迫った引退を前に、タイトルを積み重ねる。京都金杯にウォーターリヒトを送り出す河内調教師が力を込める。 「2走続けていい競馬を見せてくれたのでガタっと来るかな、と思っていたけど大丈夫だったし、馬は絶好調。(引退間近で)なんとか結果を出してほしいね」 騎手時代はJRA通算2111勝。2000年の日本ダービー(アグネスフライト)などGⅠ22勝を挙げて活躍した。03年に引退すると調教師に転身し、05年に開業。ここまでJRA通算380勝をマークし、2023年のJBCレディスクラシックではアイコンテーラーでJpnⅠ初制覇も果たした。 今年の3月4日で定年のために引退が決まっているが、「もう1年やりたいぐらい(笑)」と期待をかけるのがウォーターリヒトだ。デビュー当初は緩さもあったが、徐々に解消されつつあり「新馬のころはねじが緩んでいる感じがあったけど、それがだんだんと締まってきた。体重は変わっていないけど、(昨年の)夏休みを挟んで中身がしっかりしてきたのかな」と成長を伝える。キングカメハメハM、キャピタルSと2連勝中。「調教でも競馬でも癖がなくてジョッキーの思い通りの競馬ができる。あとは重賞での経験を積んでいければやね」 JRA重賞勝利は2018年平安S(サンライズソア)以来遠ざかっているが、〝金杯〟をつかんで、ラストイヤーで最高のスタートを切る。(山口大輝)