大谷翔平は「ロジャー・クレメンス+バリー・ボンズ+リッキー・ヘンダーソン」 アレックス・ロドリゲス氏が最大級の賛辞
ヤンキースなどで米大リーグ通算696本塁打、MVP(最優秀選手)3度のアレックス・ロドリゲス氏(49)が16日、東京都内で開催された「MLBレジェンドが世界一オオタニの凄さを語る」と題したトークイベントに参加。ドジャース・大谷翔平投手(30)を「ロジャー・クレメンス+バリー・ボンズ+リッキー・ヘンダーソン」と評し、神聖さを象徴する伝説上の生物「ユニコーン」(一角獣)と例えた。 【写真】ヤンキース・ジャッジと談笑する大谷 1998年に42本塁打、46盗塁でメジャー史上3人目となる「40-40」を達成したA・ロッドことロドリゲス氏は、今季に54本塁打、59盗塁で史上初の「50-50」を達成した大谷に最大級の賛辞を贈った。 「レギュラーシーズンがあと10日あれば、〝60-60〟もいけただろう」とした上で、「彼は言葉をいくら探しても説明できない選手。強いて言うなら、投手としてクレメンス(歴代最多7度のサイ・ヤング賞、354勝、4672奪三振)、打者としてボンズ(歴代最多762本塁打、2935安打)、走者としてヘンダーソン(歴代最多1406盗塁)の3人を食い合わせた選手」と評した。さらには「見たことがないという意味で、彼はユニコーン」と、神聖さ、力と純潔の象徴とされる伝説上の生物で旧約聖書に出てくる「ユニコーン」と例えた。 以前から「大谷はこれでもまだ過小評価されている」と話してきた同氏。23年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、そして今季のワールドシリーズと大谷が世界一を達成した直後にグラウンドでインタビューしたのも同氏で「ライブで見ても、大谷と他のメジャーリーガーが同じレベルには見えない。大学生対小学生のようだ。彼は礼儀正しさも含めてキャラクターも最高。野球はアメリカで生まれたものだが、大谷が一番素晴らしい。日本人はもっとプライドを持った方がいい」と力説した。 14日(日本時間15日)には「ハンク・アーロン賞」「エドガー・マルティネス賞」「オールMLBファーストチーム」と1日で〝3冠〟を獲得した大谷。21日(同22日)にはMVPが発表され、2年連続3度目の受賞が確実視される中、過去3度のMVPを獲得したレジェンドは「5回以上取ってもおかしくない。今後(の進化)は想像ができないよ」と、未知の領域を歩む大谷に畏敬の念すら抱いた。(東山貴実) ★3度目の来日