「妻に家計管理を丸投げはヤバい」と同僚に忠告されました。穏便に「共同管理」するためのポイントはありますか?
近年では夫婦共働きで育児も共同で行う世帯が増えており、各家庭におけるお金の使い方も変わっていることでしょう。 しかし、そのように変化がみられるなかでも家計管理を妻に任せっきりの家庭が多く、さらに「家計管理を妻に丸投げするのはよくない」とアドバイスされたことのある男性も少なからずいるようです。 そこで本記事では、家計管理を共同で始めるためのポイントを紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
夫が「家計を丸投げ」は約半数! デメリットはなに?
実際に家計管理はどのように行っているのか、株式会社 AlbaLink(東京都江東区)が既婚男女500人を対象に実施した「夫婦のお金の管理に関する意識調査」(調査期間:2023年10月24日~26日)よりデータをみていきましょう。主なお金の管理者は、以下の通りです。 ・妻 48% ・夫 20.8% ・共同(分担)18.6% ・それぞれ別で管理 12.4% ・その他 0.2% このように半数近くは妻が家計を管理しており、妻に管理を丸投げしている様子がうかがえます。 ■妻の家計管理を丸投げするデメリットは? 妻がすべての家計管理をすること自体が悪いことではありませんが、妻のみが管理する場合は次のようなデメリットが考えられます。 ・不平等感が高まる ・妻の負担が大きくなる ・夫の家計に関する意識が低下する ・夫のお小遣いに対する不満が募る 妻がすべて管理することで、管理自体がスムーズに行くケースも当然多くあるでしょう。しかし、お金は共同財産です。一方に任せっきりというのは、全責任を預けてしまうという側面もあるので、可能であれば両者が管理・把握できるようにしておくとよいでしょう。
意外な反発も想定しよう! 共同管理を「穏やかに始める」コツとは
これまで妻がしていた家計管理について、いきなり「共同で家計管理を始めよう」と切り出しても反発される可能性があります。生活の基盤は、お金です。妻の気持ちを考えると、急に共同管理を申し込まれたら、困惑するのは当然でしょう。共同管理を申し出るには、コツが必要です。 ■穏便に共同で家計管理を始めるコツとは 本項で、穏便に共同で家計管理を始めるコツを紹介します。共同で行うことなので、夫婦間や家族全体でのイベントをテーマに切り出すと穏便に始めやすくなるでしょう。以下で、具体的な例をいくつか紹介します。 ・子どもの進学資金 ・老後資金の準備 ・家や車など大きいな買い物 ・共通の趣味 これらを名目とし、妻がスムーズに受け止められるように下準備をしましょう。共同管理を始めることで、夫婦の価値観をすり合わせることができますし、今後の生活像が浮かび上がりやすくなります。 また、支出の削減や資産の増加が期待できます。特に子どもの進学や老後資金の準備、家・車などの大きな買い物には計画性が必要ですし、趣味は夫婦や家族の仲を深めるのに大切です。このように共同で家計管理をすることで、メリットも多くみられるようになるでしょう。 なお、なにか指摘したい点や提案があるならば、ここまで一人で家計管理を行ってくれていた妻の気を悪くしないよう、言葉の選択には細心の注意を払いましょう。
まとめ
妻に家計管理を丸投げに状態から、共同管理に導くためのポイントを紹介しました。育児も仕事も、夫婦共同で行う時代に変わりつつあります。家計管理も夫婦で知恵を出し協力できるとよいでしょう。 出典 株式会社AlbaLink 【お金の管理は夫?妻?それぞれのメリットデメリットは?】既婚男女500人アンケート調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部