「クラブの正しい握り方」をわかりやすく解説! レッスンプロになるための「ゴルフの教科書」にあるグリップの手順とその重要性
レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。フルスウィングしたときに気持ちよく振れるように「ハーフスウィング」からレッスン中。これまでクラブを持つ前の体の使い方を解説してきた。今回から体とクラブをつなぐ「正しいグリップの握り方」を紹介しよう。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本⑨】 動画よりわかりやすい「グリップの正しい握り方」(15コマ)
初心者には1カ月の時間をかけて教える「グリップ」
GD 前回はアドレス時に作った背骨の右への傾きをフィニッシュまでキープすれば、切り返しから自動的に左への体重移動ができるということを学びました。 原田 それで体幹ターンドリルを身につけるうえで必要な動きの勉強は概ね完了です。 GD 原田プロ、これはご報告ですが、自分でも練習場で早速試してみたんです。アドレス時の背骨の角度をスウィング中ずっと保つように強く意識したところ、ボールが真っすぐに飛んでいく回数が増えてびっくりしました。これまでどれだけ前傾角度とか背骨の右への傾きとかを適当にして打っていたのかを痛感させれました。 原田 ほう、それはよかった。何よりの報告ですよ。 GD アマチュアの皆さんは、前傾角度のキープができている気になっているだけか、そもそも真剣に課題として取り組んでいない人が多いのかもしれませんね。それができたらボールは真っすぐに飛ぶんですけど。私たちも仕事がら日ごろ「手元が浮いたらフェースが開いてスライスの原因になる」とか言っているくせに、そもそも背骨の前傾角度や右への傾きの角度が変わってしまったら、手元が浮くどころの騒ぎじゃないですよね。そこまで頭が回らなかったのが悔しいです。 原田 ちょっと気がついたのが遅い気もしますが、段々わかってきたようですね。前にも言いましたが、体幹ターンドリルはもちろん、実際のスウィングで大事なことは3つです。ひとつは体重移動を伴った体の回転と右軸、左軸を作ること。2つ目が右軸を作ったときの下半身と上半身のねん転、3つ目が左軸を作ったときにアドレス時の背骨の角度を保つ、です。逆に言えば、その3つしかないんです。