「光る君へ」石山寺のキスシーン、道長がまひろの唇に触れる描写は台本になかった!吉高&柄本が裏側明かす
吉高と柄本、二人そろって石山寺を訪れるのは初めて。石山寺と言えば、ドラマではまひろが「蜻蛉日記」の作者である藤原道綱の母(財前直見)と対面を果たした第15回「おごれる者たち」のほか、越前から戻ったまひろが道長と思いがけない再会を果たす第27回「宿縁の命」などのエピソードがあった。とりわけ第27回のまひろと道長の逢瀬に関してはイベントがあるたびに取り上げられていたため吉高も柄本も恥ずかしそうで、吉高は場面が映し出されると「戻ってきた!」「このあと指で唇触るんだよね」「ちゃんと手洗ってる?」などひやかす一幕もあった。
第27回では、とりわけまひろと道長のキスシーンが注目を浴びた。しばし話し込んだのち、一度は別れようとする二人だったが道長がおもむろに振り返り、互いに駆け寄ると思いがあふれるようにキスを交わす……というシーンだった。ここでは道長が指でまひろの唇に触れながらキスする流れだったが、柄本によると「唇を触る」描写は台本になかったといい、柄本は「触ってというのは台本にはなかったんです。演出の佐々木(善春)さんが「唇を触って思い出すんだよね」みたいな。佐々木さんは、ひょこひょこしながら大胆なことを言うずるい人(笑)」「会えない時間が愛をあふれさせるんじゃないですかねっていう。何言ってんだ俺は(笑)」と照れ臭そうに裏側に触れた。
また「台本になかった」描写が追加されたシーンでは、まひろに「源氏物語」の着想が舞い降りる第31回「月の下で」も。道長がまひろの願いから帝のこれまでを話すシーンでは台本に道長のセリフが大幅に足されたといい、吉高いわく「それがとんでもなく長かった」とのこと。「良かった私じゃなくて!」という吉高に続いて、柄本は「とんでもない量なのさ。でもわーって言ったさ。それでオンエア観たさ。そしたら声ないさ! 音楽ベースになってやんの!」と思わぬオチを明かし、「(チーフ演出の)中島(由貴)さんは結構いろんな角度から撮られるんですよ。基本的に最初から最後までという方なので。それでくったくたになって出来上がったのが音楽だったらさ…滅多にないんですけどね、そういうこと思うの。「あそこ頑張ったんだよな…」ってたまに思い出す。“思い入れ”があるシーンです」とションボリ気味に振り返っていた。