高額にもかかわらず300台は約10秒で完売!新型「アウディ RS 3 パフォーマンスエディション」をテスト
アウディ RS 3 パフォーマンスエディションをテスト。見た目だけの演出なのか、それとも本当に性能が向上しているのか?少しの化粧直し、数馬力アップ、より高いブースト圧。それがRS 3パフォーマンスエディションの特徴だ。
「300km/h出すのは簡単です」と「RS 3」プロジェクトマネージャーのマーヴィン シュヴァッター氏は、2022年の終わりにイタリアのナルドサーキットでノーマルの「RS 3」によるテストプログラムを完了した際、語っていた。
朝のチームミーティングで、「RS 3」の最高速度を引き上げることができないかという質問が持ち上がった。これまでの最高速度の290km/hでも300km/hでも、どちらでもよかったのだ。賛否両論が交わされ、最終的にパフォーマンスバージョンのアイデアがすぐに生まれた。そして、他の「RS」部門の責任者たちも、このアイデアについて多くの意見を出し合った。
シュヴァッターは、400馬力のRS 3を300台生産するにあたって、購入者が容易に最高速度に到達できるようにしたかったのだろう。その目的のために、ブースト圧を0.1バール(相対値1.6バール)増加させることで、出力の増加が達成された。合計は407馬力だ。これは、5,700から7,000回転のわずかに高いレートで出せるようになった。最大トルクは500Nmで変わらないが、2,250から5,700回転でわずかに長く引き出せる。
RS 3パフォーマンスエディションのフル装備
他にどんな装備があるのだろうか?良いものや高価なものはほぼすべて搭載されている。アダプティブサスペンション、セラミックブレーキ、スポーツエグゾーストシステム、LEDマトリックスヘッドライト、ピレリ製トロフェオRのセミスリックタイヤを装着した「RS3 LMS」レーシングカーから派生した特別なホイール、「RS 4」や「RS 5」のコンペティションプラスでおなじみのカーボンファイバー製バケットシートなどだ。
内装では、ステアリングホイールに12時の目印(マーキング)がつけられ、10.1インチのインフォテインメント画面には「1-2-4-5-3」の点火シーケンスを含むカーボンルックの背景が表示され、また、車両のロックおよびロック解除時にはヘッドライトに「3-0-0」のライトシグネチャーが表示される。 価格?はい、この「RS 3 パフォーマンスエディション」は、75,000ユーロ(約1,200万円=スポーツバック)と高価だ。この化粧直しと数馬力の違いが本当に目に見えて分かるものなのか、疑問に思う。