しっかり焼いた肉が好きな人は老けるのが早い…?医師が教える「老けない肉の焼き方」
「いつまでも若くありたい」 歳を重ねていくと、こんな願いを持つ人が増えていくのではないでしょうか。老化は避けられないものではありますが、実は生活習慣などを見直していくだけで、老化を遅らせることはできるのです。そこで今回は、アンチエイジングを専門とする和田秀樹医師が監修した『老けない習慣ベスト100』(総合法令出版株式会社)から、老化を遅らせ、若々しさを保つ食習慣について少しだけお届けします。 ◇ ◇ ◇
あなたの焼き方は大丈夫? 若々しさを保つためのお肉の焼き方を伝授!
ステーキを食べるときには、人それぞれ焼き方や焼き加減にこだわりがあるものです。 血の滴るようなレアから、ほど良く火を通したミディアム、こんがり焼いたウェルダンまでありますが、老化を防ぐ焼き加減は、実はレアになります。
老化には、生活習慣病や認知症、シミやシワなどの原因となるAGEs (エイジス)が大きく関わっています。 AGEsは、食べ物を焼き過ぎるとできてしまう「焦げ」状態と同じもの。このAGEsが、体内のいたるところに蓄積されて、病気の原因や老化の原因となっていくわけです。当然、食品中に含まれるAGEsが少ない方が老化防止には良いということです。 高温で調理されたものほど食品中のAGEsは多くなり、調理法では「蒸す」「ゆでる」「煮る」「炒める」「焼く」「揚げる」の順に食品中のAGEsは多くなります。最も少ないのは「生」状態の食品です。 そういったAGEsの観点からレアをすすめるわけですが、もちろん生肉が一番AGEsが少なく、表面を軽く炙っただけの超レアであれば生とほとんど変わりません。この超レアとしっかりと焼くウェルダンでは、AGESの量が約15倍も違ってきます。 たんぱく質を効率よく摂取するためにステーキをと思っていても、老化を考えるなら、食べものから摂取するAGESを少なくすることが肝心です。牛肉のステーキは、ウェルダンやミディアムではなくレアを。さらにいえば、牛肉ならステーキではなく、しゃぶしゃぶにするとAGEsの量を抑えられます。 もうひとつ、牛肉を自分の好きな焼き加減にして食べられる焼肉ですが、こちらも「老ける焼き方」と「老けない焼き方」があります。