時間のズレ僅か“1秒”…北陸新幹線で自動運転導入に向けた走行試験を初公開 運転士は出発ボタン押すだけ
石川テレビ
遠くない将来、ボタン一つで新幹線の運転ができるようになるかもしれません。JRが2029年度の導入を目指すのが北陸新幹線の自動運転です。夢の技術の実用化に向けた走行試験が初めて公開されました。 秋末械人アナ: このあと北陸新幹線自動運転の試験走行が行われますボタン一つで新幹線が富山から金沢へと走り抜けます 北陸新幹線の富山ー金沢間58.6kmで行われた走行試験。JR西日本と東日本では働き方改革や持続可能な経営を目指して共同で自動運転のシステム開発を進めています。操作は運転士が運転席にあるボタンを押すだけです。 秋末アナ: あ、今ボタンが押されました自動運転の試験走行が始まります。富山駅を出発しました少しづつスピードが上がってきていますけれども乗ってみると、言われてみないと自動運転だと分からないくらいとってもなめらかです 自動運転のシステムでは出発ボタンが押されると、決まった時間に各駅に停車するための走行時間を計算し、運転のパターンが作成されます。それにあわせて自動的に加速や減速が行われる仕組みで、通常の運転よりも5%~10%ほど省エネ効果もあるということです。富山ー金沢駅間は19分で到着する予定ですが…。 秋末アナ: 金沢駅ホームに入りました今到着、そして経過時間は18分59そのズレはわずか1秒これが未来です また、自動で停車した位置を測定してみると…。 JR職員: 手前側44センチです JRでは運転士による走行の場合、停車位置から前後50センチ以内の停車を目指していて、今回の自動運転でも正確に停車することができました。 JR西日本 折中啓也鉄道本部新幹線本部長: 運転士が乗っている状態の自動運転を達成をまず目指しています。運転士が運転操作から解放されることによってお客様の安全の確認であるとか車内で何かトラブルがあった時の対応ということを車掌とともに行うことができるようになるということで、お客様の安全性が向上するということを今のところ一番に考えております JRでは今後も走行試験を重ね、金沢ー敦賀間で2029年度の実用化を目指します。
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