酒田~新庄直結へ前進!?「新庄古口道路」が12月に全通! 「東北の東西軸」強化へ無料の高速“陸羽西線”さらに延伸
新庄酒田道路の一部を構成
国土交通省 山形河川国道事務所は2024年11月7日、新庄と酒田をむすぶ高規格道路「新庄酒田道路」を構成する「新庄古口道路」10.6kmについて、12月7日 15時に全通すると発表しました。 【画像】超便利!? これが壮大な「新庄酒田道路」のルートと工事状況です(30枚以上)
新庄酒田道路は、羽州街道と日本海側をつなぐ東西軸として、東北中央道の新庄JCTから日本海東北道の酒田JCTをむすぶ、総延長約50kmの高規格道路です。 最上川に沿って伸びる国道47号のバイパスもしくは改良道路として、整備が進められています。全線にわたって、JR陸羽西線に並行しています。 まず西側は「余目酒田道路」工区12.7kmが全通。東側は「新庄古口道路」で、新庄ICから伸びる2.4kmと、飛んで2.2kmが開通済みになっていました。今回は中間の6.0kmが開通し、新庄古口道路として全通を迎えます。 ひとまずここが全通すると、戸沢村にとっては新庄市街地への時間短縮と確実性が高まります。折しも2024年7月の豪雨で国道47号が冠水・道路崩壊し、狭い抜け道を迂回する必要に迫られていました。 なお、残る区間でも「戸沢立川道路」「高屋道路」「高屋防災」という計3工区13.6kmが事業中。なかでも高屋道路では、山を貫くトンネルがJR陸羽西線のトンネルのすぐ真下を通るため、JRは3年間という長期間の「バス代行輸送」となっています。 ちなみに新庄から太平洋方面にも「石巻新庄道路」という壮大な構想が動き出しています。とかく山岳地帯にはばまれて貧弱な東北地方の東西軸は、徐々に改良が進められています。
くるまのニュース編集部