「ノルウェー政府・国民を挙げて歓迎」日本被団協の田中熙巳さんが謝意 現地首相や議会議長と面会 ノーベル平和賞授賞式から一夜明け
ノーベル平和賞の授賞式から一夜明け、日本被団協の代表委員が現地ノルウェーの首相らと面会しました。 日本被団協の田中熙巳さんら代表委員3人は現地時間の午前10時ごろ、ノルウェーのストーレ首相と面会しました。 ノルウェー ストーレ首相 「ノルウェー政府および議会を代表し、またノルウェー国民を代表して、日本被団協の皆さまの70年近くにわたる素晴らしい活動にお祝いを申し上げます。授賞式で演説は、深い感銘を与えるものでした」 その後、行われた会見で、ストーレ首相は会場に飾られた千羽鶴を紹介。オスロの学校に通う日本の子ども達から贈られたものだとして、「平和と希望のメッセージだ」と話しました。 さらにストーレ首相は、核兵器の脅威が高まる国際情勢を念頭に「私たちは核のタブーを守り続けなければならない」と訴えました。 また、これに先立ち、現地の国会では議長が代表委員3人を出迎え、「皆さんは生存者であるだけでなく、(核兵器の悲劇を)私たちが忘れないために活動してくれた先駆者だ」と敬意を表しました。 田中さんは涙が出る思いだとして、次のように感謝を述べました。 日本被団協 田中熙巳 代表委員(92) 「ノルウェーの政府を挙げて、国民を挙げて、受賞を歓迎してくださっていることを本当に心から感じることができまして、それをあわせて、きょうは御礼を申し上げたいと思います」 代表団は現地時間の夕方、「ノーベル平和賞展」のオープニングイベントに出席するほか、現地の学校で被爆証言など行い、12日の朝、帰国の途につきます。
TBSテレビ