”聖地”米ラスベガスでボクシングが無観客&PCR検査で再開「スパーを見ている感じがしたが生々しい音が聞こえ楽しめた」
この試合を中継したESPNは、「ボクシングが戻ってきた。火曜日のイベントから得たものは何か?」をテーマに3人の記者による見解を掲載。 「(無観客の会場は)スパーリングを見ているような感じがしたとはいえ、最低限の設備で、(パンチの)生々しい音の聞こえるボクシングは楽しめるものだった。新型コロナウイルスのパンデミックの中で行われる2020年のボクシングが、どのようなものになるのかの青写真を見せてくれた。この新しいアプローチが大物選手の戦いにつながることを願っている」などと評価した。 なおトップランク社はESPNのテレビマッチを2日後の6月11日から、16、18、20日とたて続けに開催する予定で、16日のメインにはWBA世界バンタム級スーパー、IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)との対戦を熱望しているWBO世界バンタム級1位のジョシュア・グリー・ジュニア(米国)が登場する。 トップランクと契約した井上尚弥が4月25日に米国ラスベガスで行う予定だったWBO世界同級王者、ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との統一試合は延期になったが、そのトップランクが興行の先陣を切ったことで不透明な先行きに見通しは立った。ただ無観客ならば米国に行ってやる意味はなく、観客を入れての興行が米国で始まるまでには、まだ時間はかかりそうだ。