東北福祉大の"前川右京2世"が覚醒間近!?自身初の1試合3安打に指揮官も期待【仙台六大学】
<仙台六大学野球秋季リーグ戦:東北福祉大10-1東北大(7回コールド)>◇1日◇第1節2回戦◇東北福祉大野球場 【動画】圧巻のスイング... 智弁学園のスラッガー前川右京のバッティング 東北福祉大は東北大相手にコールド勝ちを収め開幕2連勝。打線は6番・大内海斗内野手(4年=高川学園)が先制打含む3安打4打点をマークするなど計12安打10得点と機能し、投げてはリーグ戦初先発の最速153キロ右腕・猪俣 駿太投手(2年=明秀日立)が5回1失点で初勝利を挙げた。 この日は大内のほか、石井 寛人内野手(4年=明秀日立)と松本 大輝外野手(1年=智弁学園)も3安打を記録。ルーキーながら開幕から2試合連続で「5番・指名打者」を打った松本は自身初の猛打賞となった。 松本は今春も開幕スタメンに名を連ねたが、レギュラー定着はならず3試合の出場にとどまった。「どんな調子でも、どんな日でも自分のバッティングができるようにならないといけない」と考え、今夏は持ち味である長打を打つことよりも確実性を上げることを重視。オープン戦などで結果を残して再びスタメンを勝ち取った。 迎えた前日の開幕戦は第1、2打席目でいずれも空振り三振。松本は「力が入ってしまった」と振り返るが、第2打席のあとに山路 哲生監督から「スイングに迷いがある。思い切って振れ」と声をかけられたことで気持ちが吹っ切れた。 第3打席は内野フライに倒れるも自身のスイングを取り戻し、第4打席では今秋初安打をマーク。その勢いのままこの日は左右に3安打を飛ばし勝利に貢献した。 前日の取材で「(最後の打席で)打てなかったら明日はベンチから外そうかなと思っていた」と話していた指揮官は、「今日はリラックスできていてよかった。(長打も)そのうち出ると思う」と安堵。松本も「第1打席でヒットが出て、良い流れでそのあとの打席にも立てた」と手応えを口にした。 智弁学園では1年秋からレギュラーの座をつかみ、3年夏の甲子園では徳島商の好投手・森 煌誠投手(現・NTT東日本)からバックスクリーンへの本塁打含む4安打を放った。 高校通算32本塁打。2学年上に同じ左打ちの外野手で似たタイプの前川 右京外野手(現・阪神)がいたこともあり、高校時代は「前川2世」と称された。中には「2世」という表現を嫌がる選手もいるが、松本は以前の取材で「前川さんは自分がずっと目標にしている存在。少しでも近づけるように頑張りたいです」と話していた。 前川は3年目の今季、スタメン出場を続けて打率.266、3本塁打、36打点(8月31日時点)と活躍中。大先輩の背中を追う長距離砲は「自分は打つために試合に出ている。長打も期待されていると思うんですけど、場面に応じたバッティングをしたい」と次を見据えた。