「すごい日本人ガードがいる」天才高校生・河村勇輝はなぜNBAと契約できたのか? 着実な5年間、172cmだからこそ“第一印象”が大事だった
ネームプレート付きのロッカー
グリズリーズのホームアリーナ、フェデックス・フォーラムにはホームチーム用に立派なロッカールームがあり、各選手専用のロッカーがある。しかし、プレシーズンの間、河村らエグジビット10契約の選手たちのロッカーはそこにはなく、裏の部屋で着替えをしなくてはいけなかった。 「これもモチベーションになりますね」と河村は言っていた。 2ウェイ契約になれば、本契約選手と同じネームプレート付のロッカーがもらえる。一歩前進だ。もちろん、それだけで満足する河村ではない。次の目標はNBAのレギュラーシーズンの試合でコートに立つこと。それも大差がついた試合での出場ではなく、戦力としてコンスタントに使ってもらえること。目の前の目標を達成しても、さらに上を目指してモチベーションを見つけ続けるはずだ。 プレシーズン試合に出た後に、河村はこう言っていた。 「今も本当に夢のような時間を過ごさせてもらってはいるんですけど、でもやっぱりこうやってチームメイトといっしょに練習したり、いっしょにプレーしてみて、プレシーズンじゃなくてシーズン中の本当の試合でコートに立ちたいなっていうふうにより感じるようになってます。逆に、本当に簡単ではないっていうのもわかってますし。それもわかった上での挑戦で、それを覚悟で渡米してきたので、本当に簡単なことでは自分の気持ちは折れないというか。本当にすべての出来事に対して正しく向き合って、成長して、いつか必ず(NBAレギュラーシーズンの)コートに立てるように頑張りたいなと思ってます」
(「日々是バスケ」宮地陽子 = 文)
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