とべ動物園のアイドル「ピース」奇跡の25年間 手探りの人工哺育や命の危機を乗り越え…家族の一員として育てた男性
困難を乗り越え迎えた25歳の誕生日
寂しい夜にも少しずつ慣れ、順調に成長しているかと思われた3歳の時、持病・てんかんを発症した。 高市キーパーは「ふっと見るとピースが変な立ち方をしてて『ん?』と思って。ピースの名前を呼んだらこっちに来ようとするんだけど、体の自由が聞かなくなって転がるように段差から落ちちゃって」と当時の様子を語った。 その後、発作は何度も起き、プールで遊んでいるときに発作が起きたこともあった。そのためピースは今でも朝と夜の2回、発作を抑える薬を飲んでいる。 これまで様々な危機を乗り越えたピース。高市キーパーにとって、ピースはかけがえのない存在だ。 高市キーパーは「生まれた日から預かって、私の胸にのせて私のにおいは母親のにおいだよということをピースに思ってもらえるように手をかけて育ててきましたので、わが子に近い存在。ピースによって成長できた部分っていうのがやっぱり多くありますので、そういうところでいうと母親のような存在。この真っ白で汚れのない奇麗なピースを見ていると非常に癒されるというところからすると恋人のような存在。この3つかなと思う」と語った。 ホッキョクグマの平均寿命は25~30歳。ピースは高齢期に入ったものの、今も変わらず元気に過ごしている。長い月日を共に過ごした高市キーパーは、「本当に山あり谷ありでのピースとの歩みでしたけど、25年もきたのかっていう、よくここまでこれたなっていう思いはあります」と振り返る。 そして、これからのピースへの思いを「大きな病気をせずまったりとマイペースでのんびりと過ごしてもらえたらいいし、(過ごして)もらえるように私もお世話を心掛けていく」と語った。 高市キーパーとピース、二人五脚で歩んだ25年。これからも全国のファンに愛らしい姿を届け続ける。 (※高市敦広キーパーの「高」は「はしご高」) (テレビ愛媛)
テレビ愛媛